ロッテ “ドミニカの和田”発掘!プロ経験ない快足19歳 外野手サントスも

[ 2020年12月28日 05:30 ]

ロッテの来季外国人選手
Photo By スポニチ

 ロッテが27日、育成選手として無名の外国人を獲得した。プロ経験のないドミニカ共和国出身のホルヘ・ペラルタ内野手(19)。50メートル5秒6のスピードが武器のスイッチヒッターで、地元チームでプレーしていた逸材を発掘した。また、同じくドミニカ共和国出身で今季はBC・富山でプレーしたサンディ・サントス外野手(26)も育成選手で獲得した。ペラルタは年俸240万円、サントスは年俸500万円。

 年内最後の球団営業日に、驚きの新外国人獲得を発表した。プロ経験がない19歳のドミニカン。松本尚樹本部長は「将来有望。三拍子そろった選手」と胸を張った。

 高校卒業後、地元チームでプレーしていたところ、中南米に駐在する渉外担当が「センスの塊」と聞きつけ、獲得に動きだした。入団テストを実施すると、50メートル5秒6のスピードが際立った。1メートル78、71キロと華奢(きゃしゃ)ながら内外野を守れるユーティリティー性にも期待。育成から支配下登録され、今季23盗塁をマークした細身の和田に重ねて「ドミニカの和田」との声も球団内で上がった。球団を通じてペラルタは「日本の野球は足をよく使うイメージ。将来的に優勝に貢献できるような選手になりたい」とコメントを寄せた。

 4年連続日本一のソフトバンクは、育成選手だったモイネロが絶対的セットアッパーに成長。ロッテも外国人育成に着手する。昨年は、ドミニカ共和国の空軍所属だったアマチュアのアコスタを育成で獲得。ペラルタにも新たな補強策の成功例として期待される。

 外野手のサントスは二刀流経験がある。今季は打率・396、11本塁打を放ち、投手としても3試合に登板し3イニングで防御率3・00。「チームの勝利に貢献する」と意気込んだ。

 コロナ禍で異例ずくめだった2020年。ロッテは新様式の外国人補強で締めた。(横市 勇)

 ◆ホルヘ・ペラルタ 2001年8月10日生まれ、ドミニカ共和国出身の19歳。リセオ・ノクトゥルノ・インヘニオ・アリバ高を卒業し、プロ経験はなし。内外野ともに守れる器用さが魅力。1メートル78、71キロ。右投げ両打ち。

 ◆サンディ・サントス 1994年4月20日生まれ、ドミニカ共和国出身の26歳。セナペック・サント・ドミンゴ高からパイレーツ傘下1Aを経て、今季はBC・富山でプレー。38試合で11本塁打、46打点、打率・396。1メートル90、83キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2020年12月28日のニュース