中日・大野雄 セ21年ぶり完投率5割超 7項目中クリア3つ最少項目で沢村賞

[ 2020年12月20日 05:30 ]

データで振り返る コロナ禍の2020年シーズン

中日の大野雄
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 【中日】防御率と奪三振で2冠の大野雄が沢村賞に選出。中日では04年の川上憲伸以来16年ぶり9人目(11度目)だ。選考基準の7項目、防御率2・50以内、完投10以上、勝利15以上、勝率・600以上、投球回数200以上、奪三振150以上、登板数25以上のうちクリアしたのは防御率、完投、勝率の3つ。78年の松岡弘(ヤ=完投、勝利、登板数)に並ぶ、最少項目での受賞だ。

 本来なら「該当者なし」が妥当。コロナ下の試合数減と過密日程を考慮し、防御率と勝率の2項目クリア&最多勝の菅野(巨)とW受賞も検討されたが、単独受賞の決定打は同賞の掲げる「先発完投型」に値する10完投、6完封にほかならない。

 シーズン20登板の半分が完投。打席に立つセの2桁完投投手で、完投率5割以上は99年佐々岡真司(広=26試合、13完投)以来21年ぶり。今季初完投は登板7試合目で、実質14試合で10完投。この間、6完封を含む11勝3敗だった。

 また、5回までの前半防御率2・39に対して、6~9回の後半防御率は0・71。防御率リーグ4位4・33の救援陣に勝る“任せておける”抜群の安心感が、特別なシーズンの沢村賞投手・大野雄を生んだ。(記録担当・桐山 章)

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