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阪神・藤浪 確信の5回無失点 球児、能見の後を継ぐ虎の大黒柱に「きっかけのシーズンにしたい」

[ 2020年11月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-0DeNA ( 2020年11月11日    甲子園 )

<神・D24>力投する藤浪(撮影・北條 貴史)
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 もう確信していい。先発・藤浪が復活へ向け、快投を演じた。5回4安打無失点、9奪三振。勝ち星にこそ恵まれなかったものの、圧巻の投球で今季最終戦を締めくくった。

 「抜群にいいです、とも言えないですが、いい感じで投げられたので来季につなげられるようにしたいです」

 充実の87球だった。1死一、二塁の窮地に陥った初回を3奪三振で切り抜け、立ち上がった。4回無死二塁では二塁走者・神里をけん制で刺して流れを変えた。5回に無死一、三塁とされるとギアを上げ、大貫、戸柱、宮本を3者連続三振。最速157キロを計測した直球とカットボールを軸に、随所にフォークをちりばめた。制球はややアバウトでも抜群の球威で打者をねじ伏せた。

 2人の兄貴分を快投で送り出したかった。10日に引退試合だった藤川に続き、能見の最終戦だった。

 「入団してからずっと、いろんなところでお世話になりました。練習に対する姿勢、取り組み方、投手の考え方…投手観、野球観で、すごく影響を与えてくださった方でした」

 心から慕う「22」と「14」がいたから今の藤浪がある。その2人を送り出すにあたり、今後のチームを担うべき「19」が、ふがいない投球を見せるわけにはいかなかった。

 「いいシーズンだったわけではないですけど、来年以降よくなるためのきっかけのシーズンにしたいし、なったらいいと思います」

 もがきつつ着実に前進した1年だった。9月13日までの先発8試合は1勝5敗、防御率5・87も、中継ぎ13試合を挟んだ後のラスト3試合の先発では計15投球回で防御率0・00と安定感を発揮した。もう突如として崩れる藤浪の姿は、ない。

 矢野監督からも「しっかり相手と勝負できている。晋太郎自身もしっかり手応えをつかめたシーズンだったと思う」と評価を得た。このまま一気に、復活ロードを駆け上がる。 (惟任 貴信)

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