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楽天はなぜ2年連続で監督を1年で交代したのか 三木谷浩史オーナーの期待背負う石井新監督

[ 2020年11月12日 19:38 ]

楽天の石井新監督(左)と三木谷浩史オーナー(19年6月撮影)
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 楽天は2年連続で監督が1年で交代することになった。昨季、チームを前年最下位から3位に押し上げた、球団生え抜きの平石氏(現ソフトバンク打撃兼野手総合コーチ)は1年契約の任期満了に伴い、退任。球団は新設する「2軍統括」へのポストを打診したが、これを固辞して球団を離れた。石井一久GMは交代の理由について「バントやスクイズの精度、サインミスなど、走塁を含めた意識改革が改善できなかった」と説明した。

 13年を最後にリーグ優勝がない楽天にとって、機動力や守備を含めた緻密な野球ができないことが長年の課題だった。それを改善するために、2軍監督から昇格したのが三木監督だった。現役時代はヤクルトで野村克也氏のID野球を学び、ヤクルトのコーチ時代は山田哲に盗塁技術を教え込むなど、指導力には定評があった。

 しかし、今季は石井GMが描く緻密な野球とはほど遠かった。盗塁数こそ48から67に増えたが、リーグワースト(昨季は5位タイ)は変わらず。打率、得点はリーグ1位ながら、勝つ時は大勝という大味な試合が多く、一方で接戦になると、勝負弱さを露呈した。逆転負けはリーグ最多の32試合。救援陣の不調もシーズン後半の失速の大きな要因となった。野村作戦コーチ、伊藤投手コーチも就任1年目の指揮官をサポートしきれなかった。

 監督交代の最終的な決定権は、三木谷浩史オーナーが持っている。同オーナーはかねて石井GMの幅広い人脈とメジャーでも4年間プレーした野球経験値を高く評価し、GMに招へいした際も、将来的には監督を任せたい意向を持っていたという。積極的なFA補強やトレードで戦力は大幅にアップしながら、現場の首脳陣がそれを生かし切れなかった。来季8年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指す上で、全幅の信頼を寄せている石井GMに編成だけでなく、采配も任せるという決断を下した。
 

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