記録で見る岩隈 ハイライトは21勝挙げた08年、投手3冠にMVP、ベストナイン、沢村賞と総なめ

[ 2020年10月19日 15:24 ]

2008年10月5日、ソフトバンク戦で21勝目を挙げた楽天・岩隈は気合の入った表情で雄たけびを上げる
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 巨人は19日、岩隈久志投手(39)が今季限りで現役を引退することを発表した。記者会見は23日に東京ドームで行われる。

 岩隈は日米通算170勝(日本107勝、メジャー63勝)をマークした。日本でのハイライトは楽天時代の2008年だろう。21勝(4敗)、防御率1・87、勝率・840で投手3冠に輝き、MVP、ベストナイン、沢村賞を受賞。最多勝は近鉄時代の04年(15勝)以来2度目で、スタルヒン(巨、大映)らに次ぐ当時5人目の2球団での最多勝獲得となった。また、20勝以上、防御率1点台以下、勝率8割以上の3項目をクリアしたのは、59年の杉浦忠(南海)以来、49年ぶりの快挙で、以後は、後輩の田中将大(楽)が13年に達成しただけだ。

 他にも、岩隈の球歴は多くの記録に彩られている。プロ2年目の01年5月29日、日本ハム戦でプロ初登板初勝利(中継ぎ)の快デビュー。エースとして順調に成長し04年には、菅野(巨)に今季破られるまでプロ野球記録だった開幕投手による無傷の12連勝を成し遂げた。楽天に移った05年3月26日ロッテ戦では記念すべき楽天初試合の開幕投手の大役。9回1失点完投と期待に応え、3―1で球団に初勝利をもたらした。また、10年には区切りの記録を相次ぎマーク。6月5日横浜戦では通算1000奪三振(128人目)、8月31日ロッテ戦では当時9位のスピードとなるプロ205試合目での通算100勝(127人目)も達成した。

 最後に先発投手として一時代を築いた岩隈ならではの記録をひとつ。デビュー2試合目の01年6月10日、日本ハム戦から楽天最終登板の11年10月7日ロッテ戦で達成した225試合連続先発登板は日本歴代4位となっている。

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