ダル 完全復活まで決して変えなかった2つの「流儀」

[ 2020年10月4日 02:30 ]

カブス・ダルビッシュ(AP)
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 【奥田通信員が見たダル】メジャー3年目だった14年からダルビッシュを取材しているが、完全復活するまで、決して変えなかった「流儀」が2つある。

 (1)アウトプット 登板後は必ず取材に応じ、次回以降に向けて前向きな打開策を示し続けた。大乱調の試合後でも、地元ファンにブーイングを浴びた日でも、包み隠さずに投球を振り返る。物事がうまくいかない時に、原因や打開策が分からず、口を閉ざしてしまう選手もいるが、ダルビッシュはどんな質問に対しても、自分なりの答えを出した。

 (2)インプット 投球や体づくりに関して、他人の意見をうのみにしなかった。固定観念を疑い、必ず自分で試し、取捨選択を行った。14年8月の右肘炎症に始まり、15年3月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)、その後のリハビリ…。逆境の期間は5年にも及んだ。遠回りをしているように見えたこともあったが、それがダルビッシュのやり方だった。

 昨年4、5月は12試合に投げ、2勝止まり。61イニングで41四球、防御率5・02と今では考えられないほど不安定だった。5回3失点で3敗目を喫した4月20日のダイヤモンドバックス戦後。ダルビッシュはこう言った。

 「みんな絶対にアップダウンがあって、自分は今はダウンの時期で、良いと思ってもパッとした結果が出ない。そういう時期が誰にも絶対あるから、それにしっかり耐えて、いずれスーパーな記録を残せるのを信じて毎日やっていくしかない」。今、その言葉通りになっている。

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