“スター軍団”大阪桐蔭 宿敵・履正社を圧倒 ドラフト候補の池田が4安打、今大会は打率7割超

[ 2020年10月4日 05:30 ]

秋季大阪大会準決勝   大阪桐蔭8-3履正社 ( 2020年10月3日    シティ信金スタ )

<大阪秋季大会準決勝 大阪桐蔭・履正社>5回無死、安打を放つ池田(撮影・後藤 正志)
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 各地で準決勝、決勝が行われた。3位までに近畿大会出場権が与えられる大阪では準決勝で大阪桐蔭が投打で履正社を圧倒し、7年連続の出場が決定した。

 “絶対王者”復活ののろしを高らかに上げた。大阪桐蔭は来秋ドラフト候補の投打の軸がガッチリかみ合い、今夏の府代替大会準決勝で敗れたライバル・履正社を相手に一度もリードを許さず完勝。昨秋から主力を張る「4番・中堅」で主将の池田陵真(2年)は胸をなで下ろした。

 「新チームになってから、夏負けた分も勝ってやり返そうという話をしていたので、素直にうれしいです」

 初回こそ遊ゴロ(記録は失策)に終わったが、右へ左へ3本の二塁打を含む5打数4安打1打点の大爆発。打撃練習では昨年のエース・藤江星河(3年)らが打撃投手を買って出てくれて、相手左腕の渡辺対策も万全だった。「そのおかげで勝つことができました」。今大会6試合で18打数13安打、驚異の打率・722。格の違いを見せつけている。

 4番の爆発にエースも応えた。左腕の松浦慶斗(2年)は4回に3点を失ったが、5回以降は三塁を踏ませず119球完投。「寮では歯磨きの時に踊りだしたり面白いんですが、野球になると背中で引っ張ってくれる頼もしい主将」という池田ら打線の援護にも守られ、マウンドを守り抜いた。

 ベンチにはともに来秋ドラフト候補右腕の関戸康介、竹中勇登も控えており、層の厚さは近年でも随一と言っていい。「東海大大阪仰星に勝って1位通過でないとダメだと思っている」と池田。大阪制覇、近畿大会出場はあくまでも通過点。根尾(中日)、藤原(ロッテ)らを擁した18年以来の甲子園春夏連覇へ、一直線に無敗で突き進む。(北野 将市)

 《3番宮下も大当たり》池田の前を打つ「3番・三塁」の宮下は3回1死二塁で右翼線へ先制の二塁打を放つと、8回2死走者なしからは中堅左へ特大のソロ弾でダメ押しの7点目を挙げた。5回戦の箕面学園戦でも公式戦初本塁打を放っており、好調をキープしている。愛知・吉田小時代にはドラゴンズジュニアに選出され日本一に輝いた経歴を持つスラッガーは、「皆で切磋琢磨(せっさたくま)しながら日本一を目指したい」と力強く話した。

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