慶大・木沢 進化の6回零封!“勝利優先”初回151キロも変化球主体7K

[ 2020年9月27日 05:30 ]

東京六大学野球第2週第1日   慶大3―0東大 ( 2020年9月25日    神宮 )

<慶大・東大>6回無失点の好投を見せた慶大先発の木沢(撮影・河野 光希)
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 東京六大学野球は1回戦2試合が行われ、初戦の慶大は東大に3―0で勝利。今季ドラフト1位候補の木沢尚文投手(4年)が6回5安打無失点に抑えた。明大は立大に9―4で逆転勝ち。同1位候補の入江大生投手(4年)は6回8安打3失点だった。ポイントは慶大が1、明大が1・5。2回戦総当たりの今リーグは勝ち1、引き分け0・5のポイント制で争われる。

 雨でぬかるんだマウンド。調子も決して良くなかった。木沢は最速155キロを誇る直球へのこだわりを捨て、勝つことに徹した。

 「内容的に満足いかないけど、ゼロに抑えられた」。要所を締めて6回を無失点。初回にこの日最速の151キロを計測しながら、2回以降は変化球主体に切り替えた。スプリットを多投して7三振を奪い「春(春季リーグ)の反省を元に、2カ月でレベルアップできたと思う」と言った。

 苦い経験を糧にした。8月15日の春季リーグ・早慶戦。7回から救援し、1点リードの9回に先頭に四球を与えると、三振を狙うあまり力んで同点打を浴びた。「あの1イニングに僕の課題が集約されていた。その反省から(走者を許したら)粘りを意識してます。三振が欲しい場面でもバットに当てさせ打ち取る」。三振よりもアウトを取ることを優先した。秋季リーグ初戦の先発マウンドを託した堀井哲也監督も「要所要所をしっかり抑えてくれた」と目を細めた。

 2季ぶりのV奪回へ第一歩を踏み出した。10月26日のドラフト会議は1カ月後に迫るが、木沢はこう言った。「個人の成績やドラフト(の結果)は後から付いてくるものと思います」。エースの責任を果たすことは自らを成長させることにつながる。 (伊藤 幸男)

 ≪捕手目線で150キロ速球体感≫スポニチは木沢の練習にカメラが独占潜入。ブルペン投球では捕手に小型アクションカメラ「GoPro」を装着してもらい、ファンは150キロ超の速球を捕手目線で体感できる。動画「スポニチ潜入」は、YouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCCDmd01WsuFBF8n3yMjHQ1A)で公開している。

 ◆木沢 尚文(きざわ・なおふみ)1998年(平10)4月25日生まれ、千葉県出身の22歳。船橋二宮小6年時にロッテJr.入りし、藤平(楽天)らと12球団トーナメントを制覇。慶応高では甲子園出場なし。慶大では2年春にデビューし、通算6勝1敗。3年秋に明治神宮大会で全国デビュー。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。

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