明石商・中森が5回1失点11Kの好投 スカウトもほれぼれ「何の心配もない」

[ 2020年7月4日 14:29 ]

練習試合   明石商4―1智弁和歌山 ( 2020年7月4日    明石商グラウンド )

<明石商・智弁和歌山>5回1失点で11三振を奪う好投を見せた明石商・中森俊介
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 甲子園の交流試合に出場する明石商と智弁和歌山が4日、練習試合を行い、明石商が4―1で勝利。先発した今秋ドラフト上位候補の中森俊介投手(3年)が今年の実戦で初先発し、5回72球を投げ1安打1失点で11三振を奪う好投だった。

 「初回はあまり考えないように、と考えすぎてしまった。これまでもずっと課題にしている。ただ、初回をしっかり抑えることができれば乗っていけるとも思いました。そこを意識してこれからもやっていきたい」

 立ち上がりこそ智弁和歌山の先頭の今秋ドラフト候補・細川凌平(3年)に四球を与え、暴投なども絡んで先制点を許したが、2回からはほぼパーフェクト。外野にすら打球を飛ばさず、フォークやチェンジアップの落ちる変化球もさえた。4回は圧巻の3者連続三振。見守ったプロ9球団27人の前で、この日の最速148キロの直球とのコンビネーションで評判に違わない力を見せつけた。「9回あっても投げきれたと思う」とスタミナの心配もなさそうだ。

 相手の智弁和歌山の今秋ドラフト候補・小林樹斗投手(3年)も6回から登板し、3回を無失点。最速こそ同じ148キロだったが、中森は「まっすぐに関しては比較しても小林の方が上。自分はノビ、キレもまだまだ及ばない」と唇をかむ。「立ち上がり」「直球の質」と課題がはっきりしてきたことは大きな収穫だ。阪神の熊野輝光スカウトも「変化球がいいのはわかっているので、真っすぐがくるともっと良くなると思う。でも、何の心配もないですね」と改めてほれぼれしていた。

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2020年7月4日のニュース