プロ・アマ史上初「合同練習会」開催 アピール機会減った3年生の救済措置

[ 2020年6月26日 05:30 ]

会見する日本学生野球協会の内藤雅之常務理事
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 日本学生野球協会は25日、都内で理事会を開き、プロ志望の高校生のために日本高野連と日本野球機構(NPB)による「合同練習会」を8、9月に開催することを承認した。新型コロナウイルスの影響でセンバツ、夏の全国選手権などアピールの機会が減った3年生の救済措置。10月26日にドラフト会議を実施するプロ側が高校生の力量をチェックすることが可能で、プロアマの垣根を越えた史上初の試みが実現する。

 プロ志望の高校3年生に朗報が届いた。プロがドラフト対象選手を視察する練習会。メジャーでは「ショーケース」と称され、日本では史上初の試みだ。日本学生野球協会の内藤雅之常務理事は会見で「進路保障の観点から平等性に欠ける懸念がある。本年に限っては3年生部員の進路について可能な限り平等性を担保しようということ」と説明した。

 同常務理事は承認に至ったポイントとして「平等性」を強調した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年はセンバツや夏の甲子園と地方大会など公式戦が軒並み中止。3年生は高校最後の目標を失い、同時にプロへのアピールの場を失った。各県は独自の代替大会を開催するが、無観客開催が原則で保護者や控え部員、NPBスカウトの入場については各都道府県高野連が判断。スカウトは入場できても1会場につき1球団2人までとする制限も出ているだけに、機会平等の観点に立って日本高野連側からNPBサイドへ提案したという。

 練習会の日程は8月29、30日、9月5、6日で参加人数が多い場合は9月12、13日にも実施する方針。東西で1回ずつの開催になる見通しで、会場も含め詳細は7月20日前後に公表される。例年高校生のプロ志望届は夏の甲子園決勝終了直後から受け付け開始だったが、今年は8月1日から開始。合同練習会参加希望者は同21日までに申請する必要がある。

 練習会の詳細は今後日本高野連とNPB間で協議する予定。運営はNPB側が行うため、プロの2軍指導者がノッカーなどを務める可能性もある。プロとアマが垣根を越え、高校3年生を救済する。

 《両団体にメリット》NPBは開催の経緯について、6月に日本学生野球協会を通じて日本高野連から提案があり、12球団に諮って受諾したと説明した。「“コロナ禍の状況により高校生のスカウト活動が制限されるため、アピールの機会を設けたい”と説明を受けた。その目的に賛同しました」と回答。「コロナ禍で制限を受けざるを得なかったスカウト活動にプラスになると考えます」と続け、両団体にとってメリットがあるとした。

 《高校指導者も歓迎》合同練習会の開催に、履正社の岡田龍生監督は「スカウトも試合が少ないから、平日の練習にも見に来てくれるくらい。高校生にチャンスを与えてもらえるし、ありがたいこと。そこで頑張らせてやりたい」とコメント。中森、来田らプロ注目選手を擁する明石商の狭間善徳監督も「夢を持っている子にとってはチャレンジできる選択肢が広がるしいいことだと思う」と喜んだ。

 ▼巨人・原監督 野球界発展において、非常に意義がある。素晴らしい決断、素晴らしいイベントになると思います。

 ▼オリックス・福良淳一GM 今年はなかなか見る機会がなかった。3年生にとっても良かったのでは。全球団が来るでしょうね。

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