梨田昌孝氏 50日に及ぶ闘病生活で15キロ減…コロナ感染、医療従事者への「誹謗中傷は避けてほしい」

[ 2020年6月1日 22:42 ]

梨田昌孝氏
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 新型コロナウイルス感染による肺炎から回復した元近鉄、日本ハム、楽天監督で野球評論家の梨田昌孝氏(66)が1日、NHK総合の「ニュースウオッチ9」(月~金曜後9・00)にリモート出演、闘病時の状況を語った。

 梨田氏は50日間にも及ぶ入院生活を経て先月20日に退院したが、笑顔で「なんとか帰ってきました」と語り、コロナでの闘病について「まさかここまでとは…15キロやせました」と明かした。

 梨田氏は3月25日にけん怠感を訴え、28日に発熱、31日に重度の肺炎と診断されて入院。その後新型コロナウイルスの感染が分かった。梨田氏は当時の様子を「ろれつが回らないとか、すごくせきこんだりとか手足が冷たくなったりとかでおかしい、ということで病院へ運んでもらった」と説明。左の肺がほとんど真っ白だったレントゲン画像も見せ「片方は全く使えてない状態。お医者さんは見た瞬間に“あっ、これはまずいな”というところがあったみたい」と語り「自分で呼吸ができないという、そうですね…海に潜って長く潜りすぎて水面に上がった時といいますかね。そのときのハッて言う感じじゃないですかね」と説明した。

 意識がもうろうとする中、集中治療室で治療が行われたが「ほとんど意識がありませんし、会話をしたらしいですが、僕の中で会話をしたという意識は全くない」という状態が2週間続いたという。その後、18日目に隔離された一般病棟に移ったものの、「今生きているという実感がないというか、人工呼吸器を抜かれた瞬間は“生き返ったな”という感じは受けた」と言うものの、ペットボトルのふたが開けられなかったり、薬を出すことが出来ず「思ったことが全くできない。とにかく看護師さんのお世話にならないともう何もできない状態」だったという。だが、看護師が病室に来る度に防護服などを着脱するのを見て「ナースコールで呼ぶのは大変な作業なんだなというのは感じました」としみじみと語った。

 PCR検査を8回行うなど、入院生活は50日に及んだ。現在は、医師の指導の下、自宅でリハビリに励んでいるが手洗いなどは「周りの人たちの目もありますし、気を付けています。そういう反応と言いますか、見た時にちょっと自分がつらいんで…。選手たちも取材に行っても近寄らない、近寄りがたいとなると嫌だなと思います」と懸念を語った。

 さらに、自身も感じる周囲の視線や不安から、同じく医療従事者たちが「病院で気遣って、外でまた気遣ってとなると非常にかわいそうだな、という。それは本当に思いましたね」と言い「でも、僕は看護師さんたちの笑顔とか、頑張ってくださいと、という言葉とかそういうものに励まされて復帰できたと思う」と感謝。最後に「本人が傷ついているときに追い打ちをかけるような感じで人を誹謗(ひぼう)中傷するようなことは避けてほしい。逆にそういう人を支える、励ますことをやることによって、いつか自分にそういうことが跳ね返ってくるような気がする。いつ、誰がなるかわからない病気ですからね。助け合うとか励ましあうとか、そういうことの方が、自分自身も幸せだと思う」と続けた。

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