あれから14年…翌年メジャー移籍の松坂大輔VS投手5冠の斉藤和巳、絶対エース激突にマー君も「最高…」

[ 2020年5月1日 22:41 ]

2006年10月7日、プレーオフ第1ステージ第1戦の7回、西武・和田(左奥)に先制打を打たれたソフトバンクの斉藤和
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 NHK・BS1で1日午後7時から「あの試合をもう一度!スポーツ名勝負『2006プレーオフ 松坂大輔×斉藤和巳』」と題して2006年10月7日に行われたパ・リーグプレーオフ第1ステージ第1戦・西武―ソフトバンク戦(インボイス西武ドーム)が再放送され、この試合を最後に翌年メジャーへ移籍した西武・松坂大輔投手と、この年に松坂を抑えて沢村賞など投手5冠に輝いたソフトバンク・斉藤和巳投手という絶対エース同士の対決に今季開幕を待ちわびる野球ファンが酔いしれた。

 斉藤が8回1失点9奪三振と力投すれば、松坂は9回で4死球を与えながらも13奪三振で完封という圧巻の内容で1―0での勝利をものにしたこの試合。斉藤は0―0で迎えた7回に中島、カブレラに連打されて無死一、二塁のピンチを招いた場面で鼻血を出し、一度ベンチ裏に消えてから戻ったマウンドで和田に決勝二塁打を浴びた。エースの名にふさわしい2人の力投と、敗戦決定直後に斉藤がベンチを蹴り上げて悔しがったシーンは語り草となっている。

 試合の再放送が始まると、その年の夏の甲子園決勝で早実・斎藤佑樹投手(31=現日本ハム)と壮絶な闘いを繰り広げた当時駒大苫小牧・田中将大投手(31=現ヤンキース)は「松坂さんVS斉藤和巳さんの投げ合い最高…(^^)」と楽しそうにツイート。野球ファンもこの至高の投げ合いを堪能し、ツイッターでは「斉藤和巳」がたちまちトレンドランキング上位へ駆け上がる盛況ぶりだった。

 この試合で両軍通じて唯一の打点を挙げた解説者の和田一浩さん(47)は番組に自宅からリモート出演し、スタジオの工藤三郎アナウンサー(66)から「ナイスバッティングでした!」と声をかけられると「ありがとうございます」とうれしそうに返答。「初めて子どもたちはこの試合を見たと思うんですけど、喜んでくれましたね」とパパの顔をのぞかせて笑みを浮かべ、この試合の松坂についてコメントを求められると「まさにこれが松坂大輔というピッチングだと思いますね」と称えた。

 また、現在解説者を務める斉藤和巳さん(42)は番組を通じて今季から西武に復帰した松坂大輔投手(39)へ「大リーグから帰って来てからは苦しむシーズンも多いですが、スーパースターがもがいている姿は子どもたちやファンに何か伝わるものがあると思います」とエール。松坂も番組に「あの時も本当にたくさんのファンの声援にパワーと勇気をいただきました。また、あの雰囲気の中で投げられること、ファンの皆さんと球場で会い、一緒にシーズンを戦っていくことができるように頑張っています」とメッセージを寄せ、「西武・松坂」としてのシーズン開幕を待ちわびていた。

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