米感染症権威 主要スポーツの年内開催に否定的 短時間で判明するウイルス検査が不足

[ 2020年5月1日 02:30 ]

 感染症の権威が、大リーグなど米主要スポーツの年内開催に否定的な見解を示した。

 米政権の新型コロナウイルス対策チームで中心的役割を担う国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで言及。「選手やファンの安全が全てに勝る。安全を保証できなければ、今季はスポーツなしで過ごさないと、と言わねばならない」とした。今夏開催の条件に自身が挙げていた、短時間で結果が判明するウイルス検査が、現在も不足していると指摘している。

 米国ではNBAやNHLもシーズンを中断中。大リーグは6月下旬か遅くとも7月2日までの開幕を目指し、無観客やリーグ再編など複数の開催案を検討しているが、楽観できないとの論調もくすぶっている。

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2020年5月1日のニュース