社会人野球 日本選手権中止!東日本大震災の11年以来2度目 2大大会の一つが…

[ 2020年4月3日 05:30 ]

昨年の日本選手権を制した大阪ガス
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 社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は2日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、7月2日に開幕予定だった日本選手権(京セラドームほか)を中止すると発表した。中止は東日本大震災が発生した11年以来で2度目。5月25日開幕予定の全日本クラブ選手権(メットライフドーム)やJABA地方大会も中止となった。また、傘下チームに4月末までのオープン戦自粛を要請した。

 社会人野球の2大大会の一つが“消滅”した。この日発表された日本野球連盟の清野智会長のコメントに苦渋の決断が込められた。

 「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から当面のJABA公式大会開催の可否について協議して参りましたが、終息が見通せない状況の中、完全な形での開催は難しいとの判断に至り全日本クラブ野球選手権、社会人野球日本選手権および一部の今年度のJABA公式大会を残念ながら中止することといたしました」。文面の最後には社会人ファンへのおわびも記された。

 開幕は3カ月先ではあったが、ファンがドーム球場という密閉空間に集結すること、出場チームが公共交通機関を利用しての移動を伴うことなども勘案し、地域貢献を掲げる団体として、感染リスクを避けざるを得なかった。中止は11年以来、2度目となる。

 日本選手権は従来は秋の開催だったが、当初は今夏に東京五輪・パラリンピックが開催予定だったため警備上の理由などから例年7月に行われる都市対抗大会(東京ドーム)を11、12月に移行。日本選手権の開催を早める日程となっていた。

 補強選手方式を導入する都市対抗とは違い、単独チームのNo・1を決定するビッグイベントが中止になった波紋は大きい。昨年の覇者、大阪ガス・橋口博一監督は「致し方のないこと。さまざまな大会が中止となっているし、そうなるかもしれないと思っていた。次にある大会に向けてやっていくしかない」と話した。大阪ガスも現段階で全体練習再開のメドは立っていない。

 都市対抗については夏場以降の同地区予選開催を含め、議論していないが、今春の高校野球のセンバツ中止に続き、社会人野球もコロナ禍に見舞われた。

 ≪学生時代の“データ貯金”社会人のスカウト評価は「大崩れしない」≫日本選手権中止決定に、日本ハムの大渕隆スカウト部長は「社会人は高校、大学からチェックしてきた貯金(資料)があるので、能力は分かるし(評価が)大崩れすることはない。一度でも公式戦を見られれば大丈夫」とし、楽天の後関昌彦スカウト部長は「視察する機会は減るけど、過去のデータがあるから(伸び幅を)イメージしてやるしかない」と語った。社会人時代にNTT東京でプレーした中日・与田監督は高校、大学も含め大会が減少していることに「どういう形になるかは分からないが、ドラフトは例年通りにはやれないだろう。今年はそういう年」との見方を示した。

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