広島 バティスタとの契約解除 昨年6月ドーピング違反、意図的でないこと証明できず

[ 2020年3月3日 05:30 ]

広島・バティスタ
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 広島は2日、昨年発覚したドーピング違反で日本野球機構(NPB)から6カ月間の出場停止処分を受け去就が未定だったサビエル・バティスタ外野手(28)との契約解除を発表した。この日が出場停止期間の最終日で、今季の戦力にならないと判断。自由契約選手として公示された。ドミニカ共和国にあるカープアカデミーを経て2016年に育成選手として入団し17年6月に支配下選手として6年契約を結んだ「自前助っ人」は、3年の契約を残し球団を去ることになった。

 鈴木清明球団本部長は「今の状態では戦力にならない。難しいだろうという判断」と説明した。ドミニカ共和国のカープアカデミーで練習を再開していたが、調整不足という報告も受け、判断。2月27日に契約解除を通達すると、本人は動揺した様子を見せたという。

 昨年6月のドーピング検査で採取した検体からホルモン調節薬「クロミフェン」とその代謝物「ヒドロキシクロミフェン」を検出。8月に別検体の陽性反応も確認され、9月3日から3月2日まで出場停止処分が科されていた。バティスタは意図的な摂取を否定。球団もトレーナーをドミニカ共和国に派遣して調査を継続したが「最終的に故意かどうかは突き止められなかった。そういうことも考えながらです」(同本部長)。意図的でないことが証明できなかったのも契約解除の要因となった。

 昨季26本塁打を放った強打者の穴は、決して小さくない。それでも、鈴木本部長は「(一塁には)堂林とか安部、そのうち(離脱中の)松山も帰ってくる。長打力の部分で不安はあるけど、その中で戦っていける」と現有戦力に期待。緊急補強については否定し、シーズン中の補強に備え、引き続き外国人助調査を進めるとした。

 カープアカデミーから猛練習を課して自前で育て上げた助っ人。松田元オーナーは「契約したとしても、1軍に出てこられるのは6月ぐらい。育ててきた情はあるけど、監督も代わってやはり勝ちたい。バティスタにかけるよりも、伸びている若い子に期待したい」と説明した。ドーピング騒動は、両者ともに望まない形での決着となった。(河合 洋介)

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