日本ハム・宮西 東京五輪出場へ意欲「まずはシーズンで結果を」

[ 2020年1月4日 16:38 ]

キャッチボールで力強い球を投じる宮西
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 日本ハム・宮西尚生投手(34)が4日、兵庫県尼崎市にある母校の市尼崎で自主トレを公開した。今夏の東京五輪の代表選出へ「凄いチャンス。目指したいし、出てみたい。まずはシーズンで結果を残して、選ばれるように頑張りたい」と意欲を見せた。

 一発勝負の大舞台で貴重な存在となる救援左腕。同じタイプでは嘉弥真(ソフトバンク)、高梨(楽天)らがライバルだが、宮西は17年WBCで4試合に登板し防御率0・00と結果を残している。代表選出は同大会から遠ざかるが「初代表だったWBCではふわふわしていたと言うか、地に足がついてなかった。もし選ばれたら、もっと落ち着いていける」と語った。

 今季は55試合に投げ1勝2敗、防御率1・71と驚異的な成績を残し、自身が持つプロ入りから連続50試合以上登板のパ・リーグ記録を「12年」に伸ばした。今オフも例年通り、走り込んで下半身をいじめ抜くが、「体の変化を一気に感じるようになった。オフの練習が難しくなった」とも言う。この日の練習でも約50分かけてランニングを行ったが、全力ダッシュは数本に抑え「強度を上げればケガのリスクが増えるが、練習量を落とさないように。そのバランスが大事」。東京五輪の影響で公式戦開幕が一週間ほど早まるが、ブルペン入りも焦らずキャンプイン後に設定。慎重に調整を重ね、レベルアップに取り組む。

 元日は実家近くの西宮神社に初詣に出向き、おみくじでは「大吉」を引いた。「“何でも思い通りになる”みたいな文面だった」。今年の漢字には「耐」を選び「年齢的にも回復力が落ちてくる。13年連続(50試合以上登板)を目指してやるわけで。あとは、耐えてどれだけできるか。(現役生活は)先の方が短いから。心が折れるとズルズルいってしまう。あとはチームとして勝負どころで耐えていきたい」と力を込めた。

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2020年1月4日のニュース