“虎のピンク・レディー”岩崎&遥人 「真っ向勝負」でキリキリ舞いだ!

[ 2020年1月4日 05:30 ]

富士山の前でピンク・レディーの「サウスポー」ポーズを決める岩崎(右)と高橋(撮影・遠藤 礼)
Photo By スポニチ

 阪神の岩崎優投手(28)と高橋遥人投手(24)は3日、故郷の静岡県内で自主トレーニングを行った。先発、中継ぎの柱として期待される両左腕は同じ静岡県出身で1970年代後半にヒット曲を連発した国民的アイドルデュオ、ピンク・レディーの代表曲の一つである「サウスポー」の歌詞同様に眼前の敵に真っ向勝負を挑むことを宣言。“虎のピンク・レディー”がフル回転し、令和の時代を風靡(ふうび)する。

 ♪俺たち猛虎のサウスポー……。富士山をバックに左腕2人が右足をゆっくりと上げてモーションに入った。掲げたのは、2つの打倒。年上の岩崎は、世代こそ違えど誰もが聞き覚えのあるメロディーを思い浮かべながら、少しだけ頬(ほお)を緩めた。

 「(ピンク・レディーの)サウスポーは知ってますよ。でも、そんな歌詞だったのは知らなかったですね」

 同曲はピンク・レディーの第7弾シングルとして作詞家・阿久悠氏が作詞しオリコン初登場1位を記録するなどミリオンセラーになった。歌詞は同時代のスーパースターだった巨人・王貞治を思わせる背番号1のフラミンゴ打法の強打者に左投げの女性投手が逃げることなく魔球を駆使して真っ向勝負する内容。勝負のシーズンに挑むサウスポーたちには、ぴったりの曲だ。

 ならば、背番号67は何に立ち向かうのか。アンサーに時間はかからなかった。

 「昨年の優勝チーム。上にいかないと優勝もできない。個人的には巨人を意識して投げていく」

 今オフは、チームが8年連続負け越している宿敵へのリベンジを事あるごとに口にしてきた。今季は「いいところで1年間投げる」と守護神・藤川につなぐ“8回の男”を目指しており重量打線に対しても逃げ道はない。

 「(巨人打線は)強烈ですよね。でも(そういう状況も)いいじゃないですか。悔いなくいきたいのでそういう(打倒巨人の)気持ちは持っておきたい」

 先輩の言葉に触発されるように3年目を迎える高橋も眼前の敵を見据えた。昨季対戦で高い被打率を残した広島・鈴木誠(・455)、ヤクルト・山田(・417)、巨人・岡本(・333)ら右の強打者に対しても逃げずない。

 「そういう人たちを抑えないと勝てないことは痛感した。(失速した)昨年の最後と同じにならないように進化を見せたい」
 目の前に広がる駿河湾に向かって放たれた力強い言葉の数々。それぞれ先発、中継ぎとしてチームの根幹を担うことが期待される“虎のピンク・レディー”が、その左腕から放たれるボールで巨大な敵をきりきり舞いさせる。(遠藤 礼)

続きを表示

2020年1月4日のニュース