プロ注目の智弁和歌山・細川、覚悟の遊撃転向「次のステージでも生きてくる」

[ 2020年1月4日 18:03 ]

ショートにコンバートされた智弁和歌山・細川主将
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 智弁和歌山が5日、和歌山市内の同校グラウンドで2020年の練習をスタート。昨秋の近畿大会後に中堅から遊撃へとコンバートされた今秋ドラフト候補の細川凌平主将は(2年)は「内野も外野もできるということは次のステージに行っても生きてくる。チャレンジは楽しみだし、ショート1本でやり切る覚悟は固まっている」と意欲を口にした。

 昨年甲子園大会で春は「1番中堅」、夏は「2番中堅」でいずれも3試合に出場。計28打数8安打5打点と結果を残した。打撃力に加えて50メートル5秒8の俊足を背景にした守備範囲の広さが武器だが、中谷仁監督(40)は「内野で核となる選手が必要」と細川に遊撃転向を打診。細川も「近畿大会でも投手に声をかけたい場面がたくさんあった。ショートからなら声もかけやすいし、中に入って言える。そこもメリット」と中学3年時以来のポジションへの挑戦を決断した。

 コンバートにあたり、昨秋ドラフトで楽天から2位指名を受けた黒川に内野用グラブを譲り受けた。「高卒でプロに行くという明確な目標がある。黒川さんは身近にいさせてもらったし、ドラフトの日は僕も熱く燃えるものがあった。来年は必ず、その立場にいないといけないと思った」と鋭い眼光を向ける。個人としては1年夏から3季連続甲子園大会出場中。「5季連続で出て、日本一をこのチームで必ず達成したい」。細川の、未来を切り開く勝負の1年が幕を開けた。

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