日本ハム ドラ1候補に最速154キロ右腕・伊藤大海 “道産子”1位指名なら球団初

[ 2020年1月4日 05:50 ]

日本ハムがドラフト1位候補に挙げる苫小牧駒大の伊藤
Photo By スポニチ

 日本ハムが今秋ドラフトに向け、苫小牧駒大・伊藤大海投手(3年)を1位候補にリストアップした。吉村浩GMは「能力からいえば十分に1位の選手」と評価。佐々木朗希(大船渡―ロッテ)の1位指名をいち早く決めた昨年と違い、高校生、大学生、社会人、さらにポジションも問わず上位候補を挙げていく段階だが、その一人に最速154キロを誇る道産子右腕がいる。

 伊藤は2年続けて侍ジャパン大学代表に入り、国際大会に出場。3年連続代表入りを目指しており、昨年末にも合宿に呼ばれた。明大からドラフト1位で広島に入団した森下暢仁とは大学代表で一緒で、連絡を取り合う間柄。「自分も注目される側になる」と大きな刺激を受けている。

 日本ハムが04年の北海道移転後、北海道のチームに所属する選手を1位指名したのは06年の田中将大(駒大苫小牧―楽天、現ヤンキース)のみで、抽選に外れて吉川光夫(広陵)との交渉権を獲得した。北海道出身選手を1位指名した前例はなく、注目される。

 《過去の道産子指名 植村&井口の3位が最上位》北海道移転決定後の02年以降に日本ハムがドラフトで指名した北海道チーム在籍選手は18年7位の福田(星槎道都大)まで10人いる。交渉権を獲得した選手の中で最上位は06年高校生・植村祐介(北照)と、15年井口(東農大北海道オホーツク)の3位となっている。

 ◆伊藤 大海(いとう・ひろみ)1997年(平9)8月31日生まれ、北海道鹿部町出身の22歳。鹿部小2年で野球を始め、駒大苫小牧2年春の甲子園で1勝。駒大を退学して17年春に苫小牧駒大に入学。規定による1年間の出場停止を経て18年春にリーグ戦6勝。大学選手権でも1勝した。1メートル76、80キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2020年1月4日のニュース