巨人・田口、7年目で初…単身自主トレを決意した理由

[ 2019年12月30日 09:30 ]

自主トレで強めのキャッチボールを行う巨人・田口
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 プロ野球はオフシーズンを迎えている。来年2月のキャンプインまで練習は選手個々に任されるが、オフの過ごし方が来季の成績を左右すると思う。巨人・田口は今オフ、初めて単身で自主トレを行っている。来季7年目の24歳。「自分で考えてやらないといけない歳になってきた。結果を出すために、自分と向き合う時間が必要だと思った」と真意を明かしてくれた。

 今季は開幕2軍だったが、シーズン途中から中継ぎとしてフル回転。55試合の登板で3勝3敗、防御率4・13と存在感を示した。11月のファンフェスタでは「来年は先発ローテーションに入りたいので、ファンの皆さまも(原)監督にプッシュしてください!」とアピールしていた。

 16年に10勝、17年に13勝を挙げた左腕。もう一度、先発で勝負したいという思いは偽らざる本音だろう。ただ、固執することはしない。「今年のこの成績で、先発やりたいなんて、簡単には言葉にできないけど、願望はある。“僕は(先発も中継ぎも)全部できます”と言える準備をしたい」。チーム事情や自身の立ち位置を理解した上で、シーズンを通してチームに貢献したいというのが率直な思いである。

 目標は先発なら180投球回、中継ぎなら60試合登板。単身トレは、監視する先輩もいなければ競い相手もいない。自分に妥協しやすい環境でもある。だが来季への強い思いが、それをプラスに変える。「自分だけを鍛えられますし、周りに目を向けずにできる。そういう意味では良い時間を過ごせると思う。自分にノルマを課して、ちゃんとクリアできるように」。春から成果を残すため冬の努力を続けていく。(記者コラム・岡村 幸治)

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2019年12月30日のニュース