前巨人・森福「まだ投げられる」プライド懸けたトライアウトへの思い 孤独な闘いを支えたのは…

[ 2019年12月30日 12:00 ]

巨人から戦力外通告を受けた森福の、最後の望みをかけた挑戦に密着する(C)TBS
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 今季限りで巨人を戦力外となった森福允彦投手(33)が、年末恒例のTBS特番「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」(30日放送、後10・00)に出演する。かつては年俸1億円を超えた元侍ジャパンのプライドを懸けてトライアウトに挑んだ胸中を語り、孤独な闘いを支えた“ある物”の存在を明かす。

 森福左のリリーバーとして、これまでチームのピンチを何度も救ってきた。ソフトバンク時代の11年、中日との日本シリーズ第4戦では1点リードの6回無死満塁で登板し、小池、平田、谷繁を抑えた。相手に傾きかけた流れを11球で完璧に断つと、7回も3者凡退。日本一に貢献すると、のちに「森福の11球」として11年のプロ野球史の名場面となった。

 愛知県豊川高校から社会人・シダックスへと進んだ森福は、当時の監督・野村克也氏の下でその才能を開花させた。小柄ながら、切れ味鋭い変化球で堂々たるピッチングを披露。20歳の時、ソフトバンクからドラフト4位指名されプロの世界に飛び込んだ

 13年にはWBC日本代表にも選出され、29歳で年俸は1億6000万円に達した。順風満帆な中、16年オフに国内FA権を行使して巨人に移籍。1年目は30試合に登板したが、2、3年目は結果が出なかった。

 そして19年10月1日、戦力外通告を言い渡された。「さすがにクビって言われた時は、色んな(思いが)フラッシュバックしますよね」と森福。更なる成長を求めた巨人で、思い描いていた活躍が出来なかった。

 「自分の中ではまだ投げられる。まだやりたいというのは強く胸に秘めている」。まだ不完全燃焼。もう一花咲かせたい。森福は一人暮らしの都内のマンションで、番組スタッフにある物を披露した。

 戦力外を告げられてから、精神的に追いつめられていく日々。孤独な闘いの中で、森福を支えたある物とは。そして、輝かしいキャリアを背負って上がったトライアウトのマウンドへの思いを明かす。

 番組では森福のほかに、元中日の友永翔太外野手(28)、元中日で今季BC栃木でプレーした若松駿太投手(24)の挑戦にも密着する。トライアウトの結果は―。3人のもとに吉報をもたらすオファーの電話は届くのか―。

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