阪神退団の鳥谷「まだ体が元気」と訴え 他球団から「声がかからなければ辞める」

[ 2019年12月30日 19:44 ]

阪神を退団し、去就が注目されている鳥谷敬内野手
Photo By スポニチ

 今季限りで阪神を退団して去就が注目されている鳥谷敬内野手(38)が30日放送の関西テレビ「こやぶるSPORTS 大忘年会SP」に出演し、現況などを語った。

 鳥谷は今年の8月、球団首脳との会談で揚塩球団社長から「阪神のスターとして引退」を要望されて態度を保留。その後「タイガースでユニホームを着てやるのは今シーズンで最後」と今季限りでの退団を明言。現役続行を目指し、他球団からのオファーを待つことを明かした。12月2日には阪神の保留選手名簿から外れ、自由契約選手になったが、まだ移籍先は決まっていない。

 同番組で鳥谷は現況について「他の球団から声がかかるのを待っている状況で、当然声をかけてもらえればそこでやりますし、声がかからなければ、そのまま辞めるという感じです」と明かした。また、シャンプーハットのてつじ(44)からの「こういう条件で、という条件は出してるんですか?」という質問にも「全然条件はない。普通に勝負させてくれるチームがあれば…」とし、ポジションについても「言える立場じゃない」と即答した。番組MC小籔千豊(45)の「お安く見積もってもいいんですか、給料は?」という質問にも「全然偉そうに言える立場じゃない」と語り、代理人が年俸などの条件を高く設定しているため交渉が難航しているというとの報道についいては「嘘だと思います」と笑った。

 「鳥谷さんに1番聞きたいこと集めましたSP」のコーナーで、阪神ファン歴40年以上という松村邦洋(52)からの「新しい目標は何ですか?」という質問に「今38歳ですが、22歳で入った時の38歳のイメージよりも、全然体が動きますし、この感覚がどれくらいまで自分で持ってやっていけるかなというのが。まあ維持するっていうのが目標でもあります」と回答。それだけに「当然体が動かなければできないんで辞める、という選択肢はあるんですけど、まだ体が元気なんで、体が元気なうちはやりたいな、という思いがある」とし、小藪から「将来的に阪神の監督どうですか?」と小藪から聞かれると「いや、監督は…。今、現時点では阪神がとか関係なしに、監督とかコーチとかを目指してやってきてない。実際にその時が来てみないと分からないですが、あまりどうしたい、とかどうするか、とかいう感じはない」と現役にこだわる思いを打ち明けた。

 また、番組の最後に阪神ファンへのメッセージを求められ「16年間、本当にいい時も悪い時もたくさんの声援をもらって。その声援のおかげで苦しい時も頑張れましたし、最後の3年間というか、本当に自分の立場を失い、その中でグラウンドに立った時の皆さんの声援というのが、すごい力になって、本当に感謝しています。今後、自分がどういう風になっていくのか全然分かんないですけど、また皆さんに応援してもらえるような立場だったりとか、いろんな経験をして、また皆さんの前に立てたらな、と思っています。16年間、ありがとうございました」と言葉をかみしめるように語りかけた。

続きを表示

2019年12月30日のニュース