オリ増井 守護神奪回へ覚悟 先発転向打診も「短いイニング限定でやります」

[ 2019年12月30日 05:30 ]

子どもたちにキャッチボールを指導する増井
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 オリックスの増井浩俊投手(35)が29日、来季の守護神奪回に向け不退転の決意を語った。

 「リリーバーならクローザーが一番格好いい。目指すべき気持ちはなくさずやりたい」

 今季は不調もあって6月途中からディクソンに抑えのポジションを奪われた。オフに首脳陣と話し合いを重ね、先発転向や先発調整なども提案されたが、すべて辞退。「長いイニングを投げて力の抜き方を思い出そうか、と言われましたが、キャンプでそういう練習ができれば必要ないですと話しました。短いイニング限定でやります」。クローザーにこだわる強い決意の表れだった。

 この日は静岡県人会の野球教室などに参加。トークショーでは憧れの選手に「藤川球児さん」と即答した。「あの年齢になってもセーブを挙げるのは僕にとっても目標になる」。39歳になった今季、守護神に返り咲き16セーブを挙げた右腕は目指すべき指針だ。自身も通算200セーブまであと37で、来季での節目到達を狙う。

 現在は体のキレを取り戻すため減量中。「あと2、3キロは落としたい」と全盛期に近い74キロを目指す。今年より9日早い来季開幕に備え2月中の実戦登板も視野に入れる。「みんな投げないといけない。僕だけ自分のペースで、というわけにはいかない」。雪辱の思いは相当なものだ。(鶴崎 唯史)

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2019年12月30日のニュース