メジャー移籍希望ラッシュの裏に「コスパ」いいアジア市場再注目の流れ

[ 2019年12月26日 05:40 ]

メジャー希望を表明したロッテ石川
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 【記者の目】今オフには筒香、山口、秋山、菊池涼がメジャー移籍を目指し、筒香と山口は既に移籍先がレイズ、ブルージェイズに決定。来季以降の移籍希望を訴える選手も相次いでいる。

 かつてはイチロー(01年)、松井秀喜(03年)らの成功例を受ける形で07年に5人、08年に5人、09年に4人の日本選手がメジャーデビュー。これに次ぐ「バブル」とでも呼ぶべき勢いを見せている。

 背景の一つに、「第1次バブル」が去った後は中南米にばかり目が向きがちだった米球界で、アジア市場が見直されている現状がある。

 近年は16年の前田(ドジャース)、18年の大谷(エンゼルス)らが活躍。韓国出身の柳賢振(リュヒョンジン、ブルージェイズ)は今季ド軍で最優秀防御率のタイトルに輝いた。メジャーの相場に比べれば、投資に見合った「コスパ」のいい市場と言える。

 一方で、メジャー各球団は獲得に際し、選手の年齢にはよりシビアになっているのも実情だ。ロッテ・石川がモデルにすべきは1歳違いの山口。山口のようにリーグ屈指の成績を残して初めて、米球団の興味の対象となるだろう。(スポーツ部野球担当デスク・大林 幹雄)

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2019年12月26日のニュース