広島・野間“20発打法習得”でパワーアップ!し烈外野手争い勝ち抜く

[ 2019年12月25日 05:30 ]

広島・野間
Photo By スポニチ

 広島・野間峻祥外野手(26)が24日、新打法で20発指令に応える覚悟を示した。今秋からバットを寝かした構えに取り組み、飛距離アップに手応えを得ている。昨季の自己最多5本塁打からの大幅増で、し烈な外野争いを勝ち抜く決意を見せた。

 新打法が潜在的な長打力を呼び起こした。野間は来季1軍担当になる朝山打撃コーチからの「20発指令」を胸にオフも振り込みを続けてきた。

 「(朝山)東洋さんからは、20発ぐらいと言われている。年間通して普通にやれば、打てるぐらいの力強さを身につけたい」

 自己最多だった昨季の5本塁打からの大幅増に挑む。今秋からバットを地面と平行に寝かして構えるフォームに取り組み、11月の日南秋季キャンプでは紅白戦7試合で打率・429、2本塁打。天福球場の右翼最後方にある屋内ブルペンに直撃させた推定140メートル弾は、新打法が長打力にも好影響を及ぼしている証しと言える。

 「どうすれば体重を後ろに乗せ切れるかを考えて、バットを寝かして振るのを試した。(体重が)後ろに残ったまま打ち出すので、飛距離も伸びてきていると思う」

 4年目の昨季は、自身初の規定打席に到達して、打率・286と打撃開花を予感させた。しかし、今季は同・248、2本塁打、16打点と低調に終わり、つかみかけた定位置を失った。「これまでは、その日にしっくりくるところで打っていた。だましだましでツイスト(打法)をやっていた」。俊足を生かそうとする打撃で、定評のあるパンチ力が影を潜めることもあった。

 「東洋さん、新井(貴浩=本紙評論家)さんから“ヒットだけを狙って縮こまらないように”と常々言われてきた。悪いときは縮こまって、目先の結果を求めていた。自分のスイングをしっかりと続けたい」

 例年通りオフ期間は広島市内のトレーニングクラブ「アスリート」に通う。ウエートトレの数値は、昨年を既に上回るなど土台づくりも順調だ。年明けからは鈴木、堂林らと宮崎県内での合同自主トレを行って総仕上げに入る。

 「不安もあるけど、いい感覚なので一番楽しみ。外野は激戦だけど、しっかり調整してキャンプからアピールしたい」

 長野、新助っ人・ピレラ、新人・宇草らとの外野争いに新たな打撃スタイルで挑む。(河合 洋介)

続きを表示

2019年12月25日のニュース