ロッテ・井口監督 朗希1年目は限定「50イニング」計画 肉体まだ成長過程、夏まで2軍でじっくり

[ 2019年12月8日 05:30 ]

ロッテドラフト1位の佐々木朗希
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 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)の1、2軍合わせた1年目の投球リミットが「50イニング」に設定されたことが7日、分かった。井口資仁監督(45)が育成計画の全貌を明かした。石垣島で始まる春季キャンプは1軍スタートとなるが、体が成長過程にあることを考慮し、夏場までは2軍で育成。その間は特別扱いは一切なく、雑用もさせる方針も口にした。

 最速163キロの「令和の怪物」を預かる井口監督は初めてその育成計画を明かした。

 「(佐々木)本人次第な部分はありますけど、50イニングくらいは考えています」。検討を重ね、1、2軍合わせた登板回の目安は「50」に決まった。

 佐々木は今夏の岩手大会準決勝(対一関工)で129球完封し、連投だった花巻東との決勝は故障を考慮され、登板回避。1メートル90、86キロの肉体は成長過程にあり、本格的な筋力トレーニングは控えている。同様の球団高卒新人は14年の二木2試合、17年の種市1試合と2軍戦は「顔見せ」程度の登板だった。

 一方で指揮官は「骨は閉じてきている」と明かした。直近の検査で身長など成長が止まる骨端が閉じ、本格的に負荷をかけられるとの報告も来ている。1月の新人合同自主トレではブルペン投球はさせないが「キャンプは立ち投げはさせたい」と1軍スタートの石垣島キャンプではGOサインを出す考えだ。

 これだけ慎重に段階を踏むが、決して過保護にはしない。1軍の石垣島キャンプの後は2軍に合流し、夏場まではじっくり育成する方針で「2軍の選手ですし、特別扱いはしません。(2軍の)スコアもつけさせるし、ボールボーイもやります」。ロッテ浦和球場の試合でベンチ外の若手投手が任される「雑用」の数々だが、1軍に上がるまで超大物ルーキーとはいえ、義務付ける。

 「ルーキーも含め、先発候補は数多くいる。しっかり競争し、頑張ってほしい」と井口監督は来季を展望する。国内FA移籍で楽天・美馬の獲得で厚みが増したローテーションだが、佐々木の入り込む余地も残してある。「50」のリミットのうち、どれだけ1軍でその姿を見せられるのか。指揮官を含めて日本中が注目している。

《入団1年目に1軍登板の少なかった大物高卒ドラ1投手》
 ☆07年前田健太(広島)入団当初から焦らず育成する方針を掲げ、1軍登板はなし。2軍では20試合でチーム最多の103回2/3を投げ、5勝8敗、防御率3.99と経験を積んだ。

 ☆13年大谷翔平(日本ハム)二刀流に奮闘し、1軍では13試合で61回2/3を投げ、3勝0敗、防御率4.23。5月23日のヤクルト戦で1軍初登板し、新人投手初登板の最速となる157キロを計測した。

 ☆15年安楽智大(楽天)球団は「入団から2年間は2軍で育成する」という方針を掲げ、1軍登板は10月5日のソフトバンク戦の1試合のみ。6回を無失点に抑え、高卒新人投手では球団初となる初登板初勝利を挙げた。

 ☆19年吉田輝星(日本ハム)1年目はプロの世界に慣れることを最優先とし、6月12日の広島戦で1軍初登板。5回を4安打1失点で初勝利を飾ったが、その後は3連敗。主に2軍で場数を踏んだ。

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