東京六大学を沸かせた2人の最上級生 そして次世代にも楽しみな逸材が

[ 2019年12月8日 10:30 ]

明大・添田(左)と立大・田中誠
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 11月の明治神宮大会が終わり、アマチュア野球はオフシーズンに突入した。

 大学では全日本大学選手権を明大が、明治神宮大会を慶大がそれぞれ制した。95年以来となる東京六大学の春秋全国制覇となった。(当時は法大が全日本選手権、明大が明治神宮大会優勝)

 各校の主力を務めた4年生に今年の振り返りとして他校で印象に残った選手を聞いてみると必ず名前が出てきた2人の選手がいる。 立大のエース左腕・田中誠也投手と明大の添田真海内野手だ。

 田中は、打者を翻弄(ほんろう)する抜群の制球力と奥行きの使い方に定評があるが、大学でさらに磨きがかかった。慶大の4番・郡司裕也捕手は「打てそうなのに打てない。具体的な対策が立てられなかった」。東大の4番・青山海内野手も「何打席対戦しても打てる気がしなかった。お手上げでした。対策の立てようがなかった」と口を揃えた。

 添田は作新学院時代に3度の甲子園出場。「天才」とも称されるバットコントロールは大学でも健在だった。今春は打率4割をマークして首位打者を獲得し、不動の1番として全日本制覇にも大きく貢献した。郡司が舌を巻いた出来事があった。「オープン戦では全く打たれなかった変化球を、初見で打たれたことがあってびっくりした」。立大の藤野隼大捕手も「穴が少なくて嫌な打者だった」と証言。ライバル校からの言葉は最大級の賛辞と言っていいだろう。

 ともに1、2年生からリーグ戦に出場し、リーグを代表するプレーヤーに成長した。ともに社会人野球に進む予定で、さらなる飛躍に大きな期待がかかる。

 彼らは卒業するが、3年生以降の世代でも楽しみな逸材が目白押しだ。11月30日から行われた大学日本代表選考合宿では、来秋ドラフト候補に挙がる早大の左腕・早川隆久(木更津総合)、明大の次期エース候補・入江大生(作新学院)の両投手がスカウトを含めて高評価を得た。また野手では、立大の1年生・山田健太内野手(大阪桐蔭)の打撃に絶賛の声が相次いだ。あらゆるコース、球種に対応する天性のセンスは、今後のリーグのみならず、いずれは大学日本代表をけん引する存在になることは間違いないだろう。

 来年以降も東京六大学リーグからはますます目が離せなくなりそうだ。(記者コラム・松井 いつき)

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