巨人・山口 侍一番の収穫は「会沢と仲直りしたこと」過去3度死球で乱闘寸前の因縁も…

[ 2019年11月24日 05:30 ]

侍ジャパンに選出されたメンバーのトークショーでファンに別れの挨拶をする山口(左から3人目)。左から坂本、丸、大竹(撮影・森沢裕)
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 プロ野球の4球団が23日、ファンに応援を感謝するイベントを各球場で開催した。巨人・山口俊投手(32)は、ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指すことをファンに報告。世界一に輝いた「プレミア12」では過去に死球を与えた広島・会沢と侍ジャパンのチームメートとして親交を深めた秘話も明かした。また、今季限りで現役を引退した阿部慎之助2軍監督(40)のセレモニーも行われた。

 東京ドームに集まったファンに向けて、山口が“感謝”の気持ちを言葉にした。

 「来季、アメリカに挑戦させていただくことになった。ジャイアンツというチームでプレーさせてもらって、大勢のファンの方の前で投げられた。それを胸に刻み、新たに自分の夢に向かってチャレンジしていきたい」

 今季はリーグトップの15勝を挙げ、最多奪三振、勝率1位の投手3冠に輝いた。「やっとジャイアンツに貢献できたかなと思える数字を残せた中で、優勝できたというのは本当にいろいろな思いがある」と16年オフにFAで移籍してからの3年間に思いをはせた。

 坂本勇、丸、小林、大竹、中川、田口――。「プレミア12」に出場した7選手でのトークショー。司会者から侍ジャパンのエピソードを聞かれ、山口は「一番の収穫は(広島)会沢と仲直りしたこと」と爆笑もさらった。

 DeNA時代の12年に顔面死球、18年には2打席連続死球で乱闘寸前となる因縁もあったが、決勝・韓国戦ではバッテリーを組み、日本で食事にも行ったという。「完璧に仲直りした。親友かなというくらい」。球場中が笑顔で包まれた。「3年間ありがとうございました」。新たなステージを目指す男の表情も穏やかだった。(岡村 幸治)

 ▽山口と会沢の「因縁」 DeNA時代の山口が12年8月2日の広島戦(横浜)で9回の代打・会沢に投じた148キロ直球が顔面直撃。そのままこん倒し、救急車がグラウンドに入り込んで緊急搬送された。山口は危険球退場、会沢は鼻骨骨折。巨人に移籍した18年5月1日の広島戦(マツダ)では、2打席連続死球。3回の死球では会沢がマウンドに詰め寄り、両軍が入り乱れる事態となった。

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