担当記者が見たい 2020年大谷対シャーザーの初対決 17年WBCでは実現せず

[ 2019年8月26日 08:30 ]

エンゼルスの大谷(AP)
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 来年の話をすると鬼が笑うかもしれない。とはいえ、投打二刀流で完全復活を目指すエンゼルス・大谷の来季の起用法は野球ファンなら気になるところではあるだろう。

 先日、大リーグ機構(MLB)が来季の全日程を発表した。すると、大リーグ公式サイトは各チームの注目カードを挙げ、エ軍については5月11~13日のナショナルズ3連戦(アナハイム)が選ばれ、「シャーザー、ストラスバーグ、コービンの先発3本柱がトラウト、大谷と対決するかもしれない」と理由を説明した。サイ・ヤング賞3度の大エース、シャーザーは言わずもがな、ストラスバーグの剛速球、左腕コービンのスライダーはメジャー屈指の切れ味を誇り、「打者・大谷」、「投手・大谷」のどちらになっても胸が躍る夢対決になりそうだ。

 ただ、その中でも一番の注目はシャーザー対「打者・大谷」だろう。振り返れば日本ハム時代の16年オフ、大谷は翌春のWBCを控え、米国代表に選出濃厚だったシャーザーとの対決を待ち望む発言をしていた。「あれだけノーヒットノーランとかもやっていますし。投げ方も見ていて独特なので、ストレートとか相当、切れるんじゃないかなと。凄く見てみたいという気持ちはありますね」。当時から私は担当記者だったが、当日は別件でこの取材現場にいなかっため「誰かに強引に言わされた?」と半信半疑だったのが正直な気持ちだった。

 ただ、それは杞憂(きゆう)だった。別日に大谷と同学年の広島・鈴木の新春対談を取材していた時のことだ。「大谷倒す シャーザー」と大見出しを打ったその時のスポニチ1面を見つけた大谷が「これが、シャーザー」とシャーザーの写真を指さして鈴木に説明しているではないか。「やっぱりシャーザーのこと気になるよなぁ」と妙に納得したことを鮮明に覚えている。結果的に大谷は右足首手術のためWBC出場を断念し、シャーザーも辞退。大谷がエンゼルス移籍後はナ軍は別リーグで、さらにキャンプ地もアリゾナとフロリダで違い、オープン戦ですら対戦機会はなかった。もし来季、対決が実現すれが日米メディアはこぞって報道するだろう。

 大谷にとってナ軍以外の注目の初対戦カードは7月3~5日(同4~6日)のブレーブス戦(アトランタ)、同17~19日(同18~20日)のフィリーズ戦(フィラデルフィア)、8月18~20日(同19~21日)のメッツ戦(アナハイム)あたりだろうか。ブ軍の外野手アクーニャは同じ18年新人王で、フ軍の外野手ハーパーは大谷が同じ左打者として参考にしているとされるメジャー屈指のスラッガー。メ軍には18年サイ・ヤング賞右腕デグロム、“雷神”シンダーガードの剛腕コンビ、さらに今季新人王最有力の主砲アロンソが待ち受ける。初といえば3月31日~4月2日(同1日~3日)の敵地レンジャーズ3連戦は新球場グローブライフ・フィールドのこけら落としで注目が集まりそうだ。

 大谷が豪快なフルスイングで立ち向かうのか、はたまた100マイル(約161キロ)超えの剛速球で一歩も引かない投手戦を演じるのか。もちろん東京五輪での勇姿を見てみたい。だが、たとえそうでなくても、2020年は野球ファンの楽しみが尽きない1年になりそうだ。(記者コラム 大リーグ担当・柳原 直之)

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