“勝利を呼ぶ男”ロッテ・八木 高まる存在感

[ 2026年4月26日 08:00 ]

ロッテ・八木
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 ロッテの先発・種市が初回に負傷降板した25日のソフトバンク戦。ブルペンに待機していたのは八木と東妻の2人だった。「東妻さんは(1軍に)上がってきたばっかりだったので。一発目はあのようなところではなくて、多分違うところだと思ったので僕かなと思った」という八木がスクランブル発進。2死三塁の場面で柳田には四球を与えたが、山川を三ゴロに打ち取って無失点で切り抜けると、直後の2回に佐藤の3ランなどで先制。「(種市が)長いイニングを投げると思っていたんで。正直ビビりました」と苦笑いした八木だが、2回1/3を2安打無失点と好投して3勝目を手にした。

 「体は仕上がってなかったですね。3イニング目、最後のイニングの時に、やっと(感覚が)合ってきた感じはありました」。タフさが取り柄の右腕は、そう言って表情を緩めた。

 開幕からおよそ1カ月、ロッテは24試合で10勝14敗の最下位と苦戦が続いている。特に先発投手陣は4月1日のジャクソンを最後に白星を挙げておらず、厳しい状況が続く中、八木の存在感は高まっている。

 八戸学院光星(青森)から東北福祉大、三菱重工Westを経て21年ドラフト5位入団。今季は開幕2軍スタートも今月9日に1軍昇格を果たすと、11日の西武戦は2回1安打無失点、15日の日本ハム戦では5年目にしてプロ初勝利を飾った。翌16日の日本ハム戦でも3―3の5回から登板し2回1安打無失点。6回にチームが勝ち越し、球団史上初となるプロ初勝利から2日連続勝利を記録した。さらに22日のオリックス戦でも勝ち星こそ付かなかったものの、2回1/3を無安打無失点と好投。ここまで5試合いずれも複数イニングを投げ、計10回2/3を5安打1失点、防御率0・84の好成績を残している。

 昨季までの4年間は61試合に登板して0勝1敗7ホールド、防御率5・37。昨年5月7日の楽天戦では3番手で1回1/3を無安打無失点。勝利投手として記念撮影をしながら、実は勝ち投手は2番手の高野脩で、「幻の初勝利」が話題になった。ロングリリーフも可能な救援投手として重宝されるが、ここまで目立った活躍をしていなかった。それだけに、今は、どんな場面であっても起用されることに喜びを感じているようだ。

 昨秋のキャンプではショートアームと腕の縦振りをテーマにフォームを修正。連日ブルペン入りし、1000球以上を投げ込んだ。元々150キロ台の直球とフォークが武器だが、細かい制球力が課題でもあった。「コースを狙い過ぎて自分自身を苦しめていたかなと。フォームが安定してきて今はゾーン内でボールを動かす感じで勝負できているので、それが良い結果につながっているのかもしれません」と自己分析。同点で登板した3試合は全て勝ちが付き、“勝利を呼ぶ男”となっている。本来であれば、先発投手に勝ちが付くのが理想だが、25日の試合は誰もが「八木がいてくれて良かった」と思ったはずだ。(ロッテ担当・大内 辰祐)

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