阪神・西、6回1失点で広島斬り “誠也キラー”今季14打席無安打

[ 2019年8月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―1広島 ( 2019年8月3日    マツダ )

6回2死一、三塁、鈴木を三ゴロに仕留め、ガッツポーズをする西勇輝(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・西の研ぎ澄まされた集中力は極限まで引き上げられた。ハイライトは1点優勢の6回2死一、三塁の場面だ。鈴木へ投じた4球目。4番を渾身(こんしん)の外寄りシュートで三ゴロに仕留めた。6回を被安打4の1失点。5勝目をつかんだ。

 「何とか粘れたと思う。梅野のリードも良かった。疲れているところ申し訳ないのですが、まずは中継ぎの方に感謝したい」

 鈴木に無類の強さを誇る。1、2打席目は外角スライダーでいずれも三振を奪った。今季は14打席で無安打2四球5奪三振。セ・リーグを代表する主砲にまったく仕事をさせていない。バティスタから2三振を奪った決め球はいずれも外角スライダー。生命線とも言える外角への出し入れで中軸を牛耳った。

 アクシデントにも動じなかった。3回無死一塁から西川を右飛に打ち取った際に左足首をひねった。一度はベンチへ下がり、戻ってからが圧巻だった。初回に本塁打を浴びた菊池涼に11球も粘られたが、最後は外角低めスライダーで投ゴロ併殺に封じた。

 先発陣ではメッセンジャーや岩田に次ぐ年長者だ。移籍初年度でもリーダーの自覚は強く、若手に食事面やトレーニング面でアドバイスを送る。信奉者は多く、浜地もその一人だ。シーズン直前。開幕ローテーション入りした若き右腕におねだりされた。「初勝利を挙げたら、プレゼントを下さい」。浜地が7月30日の中日戦で待望の初勝利を収めると、さっそく約束を実現させた。

 贈ったのは高級ブランドのスーツケースだった。「いつも後輩のを借りていたようなので。初勝利ができない人がほとんど。すごいことやと僕は思います」。捕手の梅野とあれこれ思案して選んだ一品に、浜地は「(約束を)気にしてくれていたことがうれしい」。気配りも一流の域だ。

 広島戦では今季4試合で2勝1敗。計30回5失点と抜群の安定感を誇る。試合後、左足首をかばうように歩く姿は少し心配だが、問題がなければ、次週も広島戦登板が有力視される。新鯉キラーが8月反攻のキーマンになりそうだ。(吉仲 博幸)

 ≪群抜くキラーぶり≫西(神)はセ・リーグ打率トップの鈴木(広)と今季4試合14打席の対戦で12打数無安打2四球の被打率・000。今季広島戦に先発したセ投手で鈴木に対して被安打0は、西の他にガルシア(神)や山本(中)ら7人いるが、いずれも1試合3打席までの対戦で、西が群を抜いている。広島には今季4度目の先発で2勝1敗、防御率1・50。通算では8試合で4勝1敗、防御率1・71になった。

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