オリ由伸 9回途中1失点6勝、完封逃し「満足はしていない」

[ 2019年8月4日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4―1西武 ( 2019年8月3日    京セラD )

6勝目を挙げた山本(撮影・後藤 正志)
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 オリックス・山本は8回1/3を1失点で6勝目を挙げても、2試合連続で9回に完封を逃した悔しさを胸の内に残した。

 「満足はしていないし、悔しい気持ちはある。ヒヤヒヤさせてしまったけど、最後は助けられて、チームが勝てて、良かったです」

 9回に連打と四球で無死満塁を招き、山川には初球の真ん中カットボールを右犠飛にされ、1死一、三塁を残してディクソンの救援を仰いだ。前回7月27日のソフトバンク戦も完封目前の9回2死からの3連打で失点。「細かいというか、ちょっとのところだと思うので。切り替えて次も1イニングずつ抑えていきたい」と一層高いレベルを自らに課した。

 内容は圧巻だった。最速154キロの直球と高速カットボール、シュートで翻弄(ほんろう)。2回からの6者連続(振り逃げを含む)など今季3度目2桁の10三振を奪い、西村監督からも「完封してくれたら良かったけど、素晴らしい投球だった」と称えられた。

 西武には3試合で防御率0・37、ソフトバンクにも5試合で防御率1・59の好相性で、今後も両チームとの対戦を軸に登板日程を組む見込みだ。「順位は下だけど、最後までAクラスは諦めない」。両リーグトップの防御率1・84を誇る最強右腕が上位浮上のキーマンだ。(湯澤 涼)

 ≪50年ぶり快挙なるか≫山本(オ)が8回1/3を1失点で6勝目。防御率1・84とし、千賀(ソ=2・27)を抑え、パ1位をキープした。山本は今季が高卒3年目。高卒3年目以内で最優秀防御率のタイトルを獲得すれば、15年大谷(日=3年目)以来。1点台で獲得なら69年江夏豊(神=3年目、1・81)以来50年ぶりとなる。

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2019年8月4日のニュース