首位・巨人のカギ握る「1番・亀井」 37歳「しんどいです」も漂う充実感

[ 2019年6月26日 10:45 ]

巨人・亀井
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 巨人の1番に亀井が座っている。開幕時から担っていた吉川尚が腰痛で離脱。原監督は坂本勇や重信、若林ら数名の選手を試しながら、5月26日の広島戦(東京ドーム)から背番号9をリードオフマンに据えている。

 生え抜き。登場時の拍手や歓声も大きく、言わずと知れた人気選手の一人だ。交流戦を終え、62試合出場で打率・275、6本塁打、31打点。得点圏打率は・200だが、出塁率・350、長打率・451と数字も残す。

 今年7月で37歳になる。「しんどいです」。試合後はいつも半分冗談、半分は本音のように疲労を口にするが「たまたまです」「前の打席で打ててなかったので、何としても打ちたかった」と語るその表情からは疲労感以上に充実感が漂っている。試合前後のストレッチやマッサージなど若い頃に比べれば、身体に投資する時間は増えたが「試合出場」というものは何よりの良薬だろう。

 交流戦を3位で終え、リーグ戦では2位の広島に1ゲーム差をつける首位に立った。絶対的エース・菅野の不調は不安材料だが、これまで右腕は何度もチームを救ってきた。今度は野手陣が一丸となり、菅野を支える番だ。特に今年は丸が加入し、打線には破壊力がある。

 巨人のリーグ戦は29日から再開する。球宴を挟み、勝負の夏場、そして終盤へと優勝争いは本格化していく。坂本勇、丸、岡本につなぐ1番打者の重要性は高い。5番・大城も含め、今後も「1番・亀井」を固定できるような活躍をすれば、チームも上昇気流に乗り続けることができる。(記者コラム・川手 達矢)

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2019年6月26日のニュース