カブス低迷 “戦犯”は補強ケチったオーナー

[ 2019年4月18日 05:30 ]

3年前、ワールドシリーズを制覇したカブスのトム・リケッツオーナー(AP)
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 【プレスα】カブスが今季16試合で7勝9敗と、開幕からつまずいた。なぜ勝てないのか。ズバリ言うが、戦犯はトム・リケッツ・オーナー(55)である。

 オフに同地区の宿敵ブルワーズ、カージナルスが補強したのに対し、年俸総額は2億2000万ドル(約246億4000万円)で十分と、しかるべき補強を拒んだ。だがブルペンと、ベテラン控え捕手の不在が不安材料だったのは明白だった。

 カブスの球団価値は30億ドル(約3360億円)以上。黒字額は大リーグのトップ3でヤンキースよりも上だ。ブルペンと、ベテラン控え捕手の補強ならせいぜい1000万~2000万ドル(約11億2000万~22億4000万円)で足りる。それを怠った。現場の責任者であるセオ・エプスタイン編成本部長は「リケッツ家は問題ではない。お金の使い方に問題があるなら、それは私の責任」と語った。

 確かに1年前、ダルビッシュらのFA補強を決めたのはエプスタイン。だが、彼のボスはリケッツ家で、オーナーには地元ファンに果たすべき責務がある。そもそもリケッツ家は球団を買収した時に多額の借金をしており、それを早く返済しようとチケット代を高く設定した。それでも熱心なカブスファンはサポートを続け、強くなると黒字はうなぎ上り。その収益は熱狂的なファンあってのもの。還元すべきだ。

 カブスは15~17年の3年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出。それが昨季途切れた。強いチームがいつまでもあると思ってはならない。エプスタインは開幕前、現有戦力でも勝てるようにと「10月は3月から始まる」と選手にハッパをかけた。だが、それは裏目に出た。シーズンは6カ月のマラソン。今、必要なのはリケッツ家がもうけをポケットに入れることではなく、ファンへの責任を果たすことである。 (シカゴ・サンタイムズ紙カブス担当=構成・奥田 秀樹)

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