「威風堂々」雄星のマウンドさばき、首脳陣もファンも確信「前途洋々」

[ 2019年4月4日 02:30 ]

3月21日、アスレチックス戦でメジャー初先発の雄星(中)。1回裏、マーカス・セミエン内野手(左)の難しいゴロを処理する
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 【プレスα ラリー・ストーン】マリナーズ首脳陣は今、菊池と3年総額4300万ドル(約47億7300万円)で契約して良かったと喜んでいる。既に2試合に投げたが、内容は満足いくものだった。

 左投手で最速95マイル(約153キロ)の直球はメジャーの先発投手でもトップレベル。しかも奇麗なスピンで、アッパースイングの多い現在のメジャーの打者に高めは打ちにくい。投球フォームも良い。ボールを隠すのがうまいから、打者はボールの出どころが見えにくく、タイミングが取りづらい。アスレチックス、レッドソックスの対戦打者が口々に証言している。

 そんな中、マ軍のジェリー・ディポトGMとスコット・サービス監督が一番に気に入っているのは、菊池のマウンド上での堂々たる態度だ。3月7日のレッズとのオープン戦、初回にプイグの打球がワンバウンドで左太腿を強襲した。サービス監督は「ああいう時にマウンドに行くと、投手は興奮して、何が何だか分からなくなっていることがある。菊池は全く冷静沈着だった」と語った。

 メジャーデビュー戦となった同21日のアスレチックス戦では4回2/3を2失点(自責1)。初回、先頭のセミエンの一塁方向への緩いゴロをダッシュして素手でつかんで自ら一塁を踏み、指揮官は「あの難しいプレーをいとも簡単にやってみせた。デビュー戦で1つ目のアウトだったのに」とうなった。米本土デビューだった同29日のレッドソックス戦でも6回3失点(自責2)と開幕2連勝に値する内容だった。

 ディポトGMは「メジャーでは新人だが、プロの投手として経験を積んだベテラン」と目を細める。シアトルでも菊池が父をがんで亡くしたことは大きく報じられた。つらいし、野球に集中するのは難しいだろう。だが菊池は逆境にも強い投手。シアトルのファンは彼の加入に勇気づけられている。 (シアトル・タイムズ紙遊軍記者=構成・奥田 秀樹) 

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