龍谷大平安・奥村 親子&兄弟アーチの偉業は夏へ「打ちたい、が強すぎた」

[ 2019年3月31日 22:59 ]

第91回選抜高校野球大会第9日第2試合 準々決勝   明豊1―0龍谷大平安 ( 2019年3月31日    甲子園 )

龍谷大平安の奥村真大
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 過去に例を見ない“快挙”への挑戦は、夏以降に持ち越しとなった。「親子&兄弟アーチ」を狙った龍谷大平安・奥村真大(2年)にとっては不本意な4打数1安打。「打ちたい、打ちたいが強すぎてボール球を振っていた。そういうところが全然ダメだと思いました」と悔いを残した。

 父・伸一さん(現甲西高監督)は甲西時代の86年夏に、兄・展征(現ヤクルト)も日大山形時代の13年夏に本塁打を記録。左翼ポール際へ、あと数メートルで本塁打となる決勝二塁打を放った初戦・津田学園戦では兄が、2回戦以降は父が見守る前でのプレーだった。準々決勝で戦いを終えた今「父はどこがダメだったかを言ってくれる。自分も言われることで気合が入ります」と京都に戻ってから、すぐにでも教えを請うつもりだ。

 3試合で11打数4安打2打点。数字としては悪くない。だが満足感はかけらもない。

 「走攻守全てに力を入れてやりたい。ホームランは結果として出ればいいですが、それよりも長打を狙っていきたい。相手の決め球や得意な変化球を捉えられなかった。そこが一番の反省点」

 2年春の貴重な経験。偉業に挑むチャンスはまだ3回、残されている。

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2019年3月31日のニュース