広島・長野“カープ仕様”赤グラブに赤スパイク 4時間初練習「来てよかった」

[ 2019年1月31日 05:30 ]

歓迎の看板を背に内野ノックを受ける(左から)堂林、長野、菊池涼
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 巨人から新加入した広島・長野久義外野手(34)が30日、チーム本隊よりもキャンプ地・宮崎入りを1日早めて天福球場での先乗り合同自主トレに合流した。新しいチームメートと約4時間の初練習。外野ノックやティー打撃に励み、さっそく溶け込んだ。夜には歓迎会も開かれ、早くも“カープ家族”の一員となった。

 練習後の長野の一言が核心をついていた。「1日だけだったけど、来てよかった」。春季キャンプの拠点となる天福球場での先乗り合同自主トレ最終日。先乗り組としては公表されていなかった注目の新戦力が異例の合流を果たした。

 午前10時、ひときわ目立つ青光りしたサングラスをかけて、菊池涼の隣で談笑しながらウオーミングアップを開始。ベースランニングを済ませ、キャッチボールでは練習用の真っ赤なグラブを手にした。「(移籍前の)12月中に準備した」そうでカープカラーだったのは偶然だ。スパイクまで赤色で見た目から新天地に染まっていた。

 松山、野間、堂林との和気あいあいとした外野ノックに参加。午後からのフリー打撃には入らず、ティー打撃で約120スイングして自己流の調整を済ませた。さらに全体練習が終わるまでグラウンドに立ち、菊池涼を“仲介役”に船越ら若手と交流して約4時間の初練習を終えた。

 「キク(菊池涼)がいろんなことを教えてくれて、いい練習ができた。今日いたメンバーの顔と名前は覚えました。外から見ていた通り若い、勢いのある選手が多い」

 参加した15選手では最年長の34歳。緊張気味だった若コイとも時間とともに打ち解け、2年目19歳の山口が「しゃべり方も大人で、ずっと話していたかったです」と喜ぶなど若手投手とも垣根を作らなかった。

 練習の合間には移籍後初のサイン会を即席で開催。新背番号は5で、「慣れていないから背番号を(巨人時代の)7と書きそうになる」と意外なところで移籍の実感が湧いた。

 夜には「ご飯に誘ってもらった」と“歓迎会”にも参加した。引退した新井貴浩氏(本紙評論家)が「家族」と呼んだ団結力が広島の長所。4連覇を目指す家族の一員がまた増えた。(河合 洋介)

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2019年1月31日のニュース