32歳メジャー最年少打撃コーチ 新天地ドジャースでも前途洋々

[ 2019年1月31日 05:30 ]

 【プレスα】 昨年11月、ドジャースがロバート・バン・スコヨック氏(32)を打撃コーチに大リーグ最年少で任命した。彼はプロでのプレー経験が全くなく、民間の打撃施設で教えていたが、「フライボール」を打つことを推奨し、J・D・マルティネス(現レッドソックス)をメジャートップクラスの打者に進化させたことで有名になった。

 私はこの人事をライバル球団の番記者として複雑な思いで見ている。昨年、ダイヤモンドバックスは彼を打撃戦略コーチとして雇っていたからだ。ダ軍の選手たちは17年後半にタイガースから移籍してきたマルティネスがスコヨック氏との二人三脚で大活躍するのを見て、大興奮した。デスカルソなど複数の選手が、オフの間に打撃施設を訪ねて教えを請うた。彼の言うことを聞けば打席で優位に立てるし、他のコーチが知らないことも教えてくれると信じた。昨年、ダ軍のチーム打撃成績は下がったが、それをスコヨック氏の責任だとは決めつけられない。戦略コーチの役割は、試合前に相手投手へのゲームプランを練ることで、打撃のメカニックは教えていないからだ。

 ド軍ではメインの打撃コーチとして全責任を負い、やりたいようにやれる。スコヨック氏は選手としては短大止まり。しかしながら、師匠のクレイグ・ウォーレンブロック氏とともに経営した打撃施設は今までのオーソドックスな教え方とは違い、一部のプロの打者の間で評判になっていた。

 13年、当時、ダ軍で壁にぶち当たっていたマルティネスは彼らの指示通りにスイングを大胆に改良。14年以降、成績は右肩上がりで、過去2年はいずれも打率3割、40発、100打点の大台を超えた。ド軍のテーラーも教え子で、17年に打率・288、21本塁打と急激に成績を上げた。

 ド軍はメジャーでもトップクラスの強力なラインアップで選手層も厚い。加えてフロントは伝統に縛られず、新しいものをどんどん導入していく姿勢である。コーチ2年目のスコヨック氏には最高の環境が用意されている。 (アリゾナ・リパブリック紙ダイヤモンドバックス担当=構成・奥田 秀樹)

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