昨夏甲子園出場の慶応の5番・根岸が米国留学へ 野球と勉強の二刀流目指す

[ 2019年1月30日 15:51 ]

米国留学を決断した慶応の根岸
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 昨夏甲子園に北神奈川代表で出場した慶応の5番・根岸辰昇(たつのり)外野手(3年)が、米国留学を決断したことが30日、明らかになった。

 東京六大学の付属校から大学に進学せずに渡米するのは異例のケース。進学か留学か最後まで迷ったが「18、19歳の今しかできないことにチャレンジしたい」と決意を固めた。野球だけでなく、卒業条件が厳しいと言われる米国の大学で勉強したい思いも強かった。カリフォルニアで行われるウィンターリーグに参加するため、プロ志望届を提出。2月にも渡米する予定だ。メジャースカウトも視察に訪れる米国最大規模のウィンターリーグだという。まずは現地の大学に進んでプレーするところからのスタートとなるが「メジャーリーガーになって活躍するのが目標」と力強く夢を語った。

 高校球児だった父の影響で小さい頃から大リーグは身近だった。受験で合格した慶応中等部では軟式野球部に所属し、慶応へ進学。3年春までは控えで、センバツ出場も果たせなかった。しかし、打撃フォームの改造に取り組むと少しずつ結果が出始めた。同じ左打者の巨人・丸に似た打撃フォームで3年5月にはレギュラーをつかみ、「5番・中堅」で夏の北神奈川大会に出場。368の高打率をマークして甲子園出場に貢献した。

 甲子園では2戦連続で適時打を放つなど力を発揮。3回戦で高知商に敗れた後、本格的に留学の準備を始めた。「慶応で野球ができて良かった。僕のフォームも“自分が考えてやったことならそれでいい”と言ってもらえる環境だった。アメリカへ行くことも応援してくれています」と感謝する。

 渡米を直前に控えた現在はTOFEL(英語力テスト)の勉強とトレーニングに明け暮れる。夏後、体重を10キロ増やし、93キロと体作りも着々。「150キロの球とか見たこともない球を放る選手もいるらしいが、しっかり打撃を見せたい」と根岸。異国の地で野球と勉強の両立をめざし、大きな第一歩を踏み出す。

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2019年1月30日のニュース