菅野 キャッチボールで“2段”調整導入 脱力意識し球威&精度UP

[ 2019年1月30日 05:30 ]

2段モーション気味にキャッチボールする菅野(撮影・尾崎 有希)
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 捕手ミットを動かす必要がなかった。春季キャンプ地の宮崎で行っている巨人の合同自主トレ2日目。主役は絶対エースの菅野だ。2019年初のブルペンに入り、長年バッテリーを組んできた小林を座らせて41球。オフに取り組んだ練習の成果は球筋にも表れ、自画自賛の出来だった。

 「目に見える課題が見つからないというくらい状態が良い。自分が思っている通りの仕上がりを見せることができた」

 新たな取り組みも明らかになった。2段モーション気味に足を上げ、キャッチボールを行っている。求めるのは「間」だ。「足を上げてから、体重移動の時間を長く使うということが一番。ゆったり、力感なくというのがテーマ」。キャリアを重ね、技術と経験で年々、フォームが柔らかくなっている。投球時は今まで通りのフォームで投げるが、キャッチボールに取り入れることで脱力の意識付けになり、球威や精度がより安定する。

 直球、スライダー、カーブ――。女房役は「ナイスボール!」「えぐい!」と絶賛し、最後はグータッチ。菅野も「彼(小林)もあそこまで細かく出し入れできるとは思っていなかったと思う。自主トレ期間にやってきたことは伝わった」と自信を深めていた。

 その投球に田口ら後輩も視線を奪われた。投球後には質問攻めにも遭った。「よく見てますよね。嗅覚というか向上心というのが突き動かしていると思う。僕も見られている以上、もっと上を目指して引っ張っていきたい」。新背番号18のユニホームのお披露目となる2月1日もブルペン入りする予定だ。 (岡村 幸治)

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2019年1月30日のニュース