ロッテ藤原を困惑させた一部ファンの心ない行為 サイン、写真撮影の無理強いはご法度

[ 2019年1月30日 09:45 ]

ロッテ藤原の笑顔を曇らせた“サイン強要事件”

即席サイン会を行うロッテ・藤原
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 今月26日に大阪桐蔭の卒業式に出席したロッテのドラフト1位・藤原恭大は笑顔を浮かべ、友達との久しぶりの再会を楽しんでいた。だが、2日前、その笑顔が凍るようなある事件が起きていた。

 25日は休養日だったため、24日にさいたま市内のロッテ浦和球場で行われた新人合同自主トレを終えた18歳は一人、大阪へ向かった。だが、新幹線に乗ると突然ボールを持った男性が藤原の車両に乗り込み、背後からサインを要求してきた。車中でもあり、丁重に断ったが、諦めてはくれず10回ほど断った。ようやく、断念したかと思いきや、今度は正面に回り込み、写真を撮影し始めたという。

 「一人だったので、どうしていいのか分からなかった。何度も“すみません”と言ったんですが…」。困惑気味に当時の状況を振り返った藤原。18歳が一人、狭い空間で見ず知らずの人に詰め寄られ、無言で撮影を繰り返される。その時の恐怖は想像に難くない。

 新人合同自主トレの行われるロッテ浦和球場では練習内容、疲労など考慮し、可能な限り、サイン対応をする。一人でも多くのファンに書けるようにサイン以外の「マリーンズ」や「日付」の要求は禁止しているが「なぜ、書けないのか?」とルールを破り、個の主張を通そうとするケースも目立っている。

 夢を抱き、プロ野球界に入ってきた若者たちはまだ、右も左も分からない。ファンとどう、接していいかさえ、手探りだ。「新人だからいいだろう」と安易な考えで、無理強いはしないでほしい。

 1月のロッテ浦和球場で見かけるファンの多くは寒空の下でじっと待ち、サインがダメならば強要はせず、声を掛けて激励する。それが多数だ。だから選手との壁は高くない。「藤原」というスター候補が生まれたからこそ、一部の心ない人のためにこの均衡が壊されないことを願う。(記者コラム・福浦 健太郎)

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