阪神 ドラ1近本 沖縄入り「自分は、自分のことだけに集中してやっていきたい」

[ 2019年1月29日 05:30 ]

宿舎に到着した(左から)木浪、近本、斎藤(撮影・坂田 高浩)
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 阪神の若手選手を中心とした32名が28日、きょう29日からスタートする先乗り自主トレのため、キャンプ地・沖縄入り。ドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)はいよいよ始まる競争に向けて、独自の考えを交えながら意気込みを口にした。

 「“誰よりも、誰の方が良い”という見られ方をすると思いますが、自分は、自分のことだけに集中してやっていきたいです」

 他の選手と争う構図でも、自らのパフォーマンスを高めれば道は拓ける――。そんな信念が感じられるコメントだった。左翼・福留、右翼・糸井の両ベテランは定位置が確約されている状況で、外野は事実上、たった1枠をめぐる争いとなる。中谷や高山をはじめとする同世代にライバルは多いが、近本が見つめるのはあくまで自分。まずは最大の武器である俊足で、存在感を発揮するつもりだ。

 「周りの方に(実力で)負けていると思うので、まずは勝負できるところで勝負したい。やっぱり足は生かせると思う。守備でも、バッティングでも」

 そのために、なんとしても避けたいのがケガによる離脱だ。「暖かくて、動きやすくて、“いい感じやな”と思っても飛ばしすぎないように。自分のペースを保ちながら」。関西より温暖な沖縄では、本来の仕上がり以上の運動量をこなすことも想定され、身体が悲鳴を上げる可能性もある。そんな懸念材料もすでにインプット済み。虎の一番星が万全の体勢で、生き残りをかけた戦いに挑む。

(巻木 周平)

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2019年1月29日のニュース