広島 薮田 “復肩”を誓う「イチからのスタート」

[ 2019年1月19日 05:30 ]

ブルペンで投球する広島・薮田(撮影・江尾 卓也)
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 広島の合同自主トレに参加する薮田和樹投手(26)が18日、大野練習場のブルペンで今年初の投球練習に汗を流し、早くも捕手を座らせて10球を投げた。17年に15勝を挙げながら、昨季はわずか2勝に急降下。新春はハワイで初の海外自主トレを行い、“復肩”を誓って早めに仕上げてきた。今季は「イチからのスタート」。名誉挽回あるのみだ。

 回転のいい直球がブルペン捕手のミットを鳴らした。前日17日から合流した大野練習場での合同自主トレ。2日目にしてブルペンに入った薮田は、捕手を立たせたまま23球を投じると、次の瞬間には早くも座らせた。

 「投球練習は今年初めて。傾斜で投げること自体も初。立ち投げの感覚が良かったので座ってもらった」

 力強い直球のみ10球の投球練習。「今日はどれだけ投げられるかの確認。フォームの細かい部分はこれから」と言うが、今年初めて入ったブルペンでいきなり座らせて投げるのは異例だ。仕上がりが早い。今季に懸ける思いが透けて見える。

 新年5日から16日まで、ハワイで体を動かしてきた。プロ5年目で初の海外自主トレ。「暖かい所で、早く仕上げるために」。12日間に渡ってボールを握り、筋力トレーニングで鍛え上げた。キャンプでのアピールを念頭に置いた行動だった。

 巻き返さなければならない。17年に15勝3敗の好成績で勝率1位に輝きながら、昨季はオープン戦前に発症した背中痛、膝痛が響くなどして2勝止まり。「何かを間違えた。もっとできたと思う」。心身のバランスを崩してしまい、制球難を解消できなかった。

 体にも変化が生じていた。「痛みの影響で出力が落ちていた」と三浦真治アスレチックトレーナー。そこで今オフは体の出力をもう一度高めようと、ウエートや瞬発系トレーニングに励んでおり、手応えを感じながら現在も鋭意継続中だ。

 「先発をやりたい気持ちはあるけど、その前に1軍にしがみついていたい。去年の失敗を繰り返したくない。イチからのスタート。もう一回やってやろう…という思いはある」

 佐々岡投手コーチは「2人(ジョンソン、大瀬良)以外は競争してもらう」と先発ローテーションの白紙を強調。リーグ4連覇へ投手陣の底上げが求められる今季、薮田にもチャンスは十分ある。復肩へ。意地と覚悟を投球で示すつもりだ。(江尾 卓也) 

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