また雨中止…阪神 地獄の20連戦も CS進出へ過密日程立ちはだかる?

[ 2018年9月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―巨人(4回表終了降雨ノーゲーム) ( 2018年9月9日    甲子園 )

<神・巨>雨で中断の間、ベンチで話し込む金本監督(左)と糸井(撮影・大森 寛明)
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 プレーボール直前から断続的に降り続いた雨は、にわかに雨脚を強めた。マウンドに砂を入れるなどして続行されたが、限界があった。リードを2点に広げられた直後の4回裏のイニング間に審判団が中断をコール。午後3時54分に雨が弱まりグラウンド整備を始めたが整備中の4時33分に再び大粒の雨が降り4時37分にノーゲームが宣告された。1時間28分の中断は甲子園史上最長だった。

 劣勢の試合展開でのノーゲーム。阪神・金本監督は「まあ審判団も粘ったみたいですけどね。1時間半か。まあ仕方ないよね。そういうこと(雨に救われた)は思わないけどね。2点差やしね」と振り返った。とはいえ、先発した青柳が先行を許し、打線も相手先発・今村の前に3回まで2安打無得点と沈黙した。8月31日DeNA戦でも1―4と劣勢だった3回表途中でノーゲームとなっており雨で「2敗」を免れた格好になったとも言える。

 ただ、これで今季18度目の中止及びノーゲーム。この日の振り替え日について問われた球団関係者は23、24日の巨人との2連戦(甲子園)の予備日に設定されている25日に入る可能性を「ゼロではありません」とした。セ・リーグのアグリーメントでは試合日程の原則として「連続して14日間試合することはない」とあるが、万が一、25日に入れば19日から球団史上最長の20連戦を余儀なくされることになる。

 いずれにしろ、ただでさえ厳しい日程が、さらに過密になることは間違いない。指揮官は「まあ(日程がさらにキツくなる)ね。逆に、そこでグッと乗っていける可能性もあるし」と努めて前を向いた。その一方で「そう(ベテラン野手の起用法が難しくなりそう)やな。休ませどころというのが。また疲れ方が違うからな、塁に出る出ないで。さすがに福留は10何連戦は年齢的にアレ(厳しい)だろうけど」と不安要素にも言及した。

 現時点で20連戦は仮定の話。一つだけ確かなことは、この日の試合に負けなかったことだ。(惟任 貴信)

 ▼阪神園芸・金沢健児甲子園施設部長 難しいかなと思っていましたが、やる方向だったので。審判からも「何とかできますか?」と聞かれたので「できる範囲のことはやります」と答えた。残念です。

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