2年連続2桁勝利のバンデン 甲斐の好リードで15球の見逃しストライク

[ 2018年9月10日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―0オリックス ( 2018年9月9日    ヤフオクD )

<ソ・オ>甲斐(左)と喜ぶバンデンハーク(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは9日、オリックスに1―0で競り勝ち、今季の同カード勝ち越しを決めた。リック・バンデンハーク投手(33)が7回3安打無失点の好投で2年連続の2桁勝利をマーク。5回に今宮健太内野手(27)が先制打を放ち、3投手の継投で逃げ切った。チームは首位・西武を4ゲーム差で追いかけ、約2週間の遠征に臨む。

 バンデンハークは、サッカーが盛んなオランダのアイントホーフェンという町で生まれ育った。自身も大のサッカー好きだが、その中で野球を始めたのは「たまたま、家の近所に野球場があったから」。米国で力をつけメジャーデビュー。韓国を経て、15年にソフトバンクに入団した。

 来日4年目、日本球界で積み上げた勝ち星は39勝となった。「チームが少ない中、同じ相手とやっている。自分が相手を知る機会は多いが、それは相手も同じ」。分析を繰り返しながら、2度目の2桁勝利を手にした。

 日本では細かな配球も学ぶが、相手打線の分析に捕手の力は欠かせない。「(甲斐は)毎試合いいリードをしてくれる。自分一人の力では結果は出ていない」。1メートル98の大男は、28センチ差の女房役に感謝の言葉を並べた。

 通算74試合目の先発となったこの日は、6回まで許した走者は1人だけ。7回に連打を浴び1死二、三塁のピンチを招いたが、中島を空振り三振。宗は最速157キロの直球で押し込み、11球の長い勝負の末に遊飛に仕留めた。「今年、一番良かった」と胸を張った。

 打者2巡目の初球の入り方は、9人中8人が1巡目と異なる球種だった。「(狙い球を)絞らせずにいけた」と甲斐の好リードに応えた証は、105球を投げ、15球の見逃しストライクに表れた。

 「安心して見ていられた」と工藤監督。首位・西武とは4ゲーム差のままだが、助っ人右腕の4連勝は、終盤の戦いに向け大きな収穫となった。

 ▼ソフトバンク・森(2安打を許すも無失点で27セーブ目)野手の皆さんに助けてもらっている。次の1週間は勝負なので、頑張ります。

 ▼ソフトバンク・中村晃(9回2死一塁で左前打を素早く処理、三塁を狙った一塁走者・小田を刺して試合終了)普通に投げた。カウント3―2だったので頭に入れていた。ポジションは後ろだったけど、アウトになって良かった。

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2018年9月10日のニュース