大谷、大坂Vに「本当に素晴らしい」燃えた走者一掃三塁打

[ 2018年9月10日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス12―3ホワイトソックス ( 2018年9月8日    シカゴ )

8回1死三塁、ワイルドピッチで生還する大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が8日(日本時間9日)、ホワイトソックス戦に「4番・DH」でフル出場し、4打数2安打3打点、2得点1盗塁で大勝に貢献した。試合前には全米オープンテニスの女子決勝をテレビ観戦し、大坂の優勝に歓喜。同じ20代前半にして世界で戦うアスリートとして刺激を受け、負けじと躍動した。

 初回に右前打した大谷は、すかさず二盗に成功。9回無死満塁では左腕フライの内角球に難なく対応し、走者一掃の右翼線三塁打とした。燃える理由があった。「凄く感動しました。長い歴史の中でなかなかできなかったことを達成した。本当に素晴らしい。凄く刺激をもらった」。同じ米国で成し遂げられた大坂の快挙だ。

 試合前のクラブハウス。「すげえ」と、大谷の感嘆の声が漏れた。分厚い「シカゴピザ」を食べながらテレビ中継に見入った。元世界女王セリーナ・ウィリアムズを圧倒する大坂の姿に奮い立った。

 今季初めて3番・トラウト、4番・大谷、5番・アップトンの中軸で臨んだ試合。マイク・ソーシア監督は「ショウヘイをトラウトの後ろに置くパターンを見たかった」と意図を明かした。4番・アップトンだった前日に2敬遠されたトラウトは2発を含む5安打5打点。チームは12得点と、「4番・大谷」が活性化させた。

 9回の三塁打の後、暴投で本塁突入して相手投手ビエイラと交錯。足を引きずりベンチへ戻った。指揮官は「相手投手の膝が右太腿に入った。問題ないと思う」とし、打撲で軽症と説明。大谷も「今の時点では全然大丈夫。明日もいい調整をして出られるように頑張りたい」と話した。

 日本選手初の4戦連発こそ逃したが、自己最長を更新する出場6試合連続安打。8月以降は打率・364と好調を持続し、6月1日以来の打率2割9分台(・290)とした。大坂同様、大谷も世界を驚かせ続けている。(シカゴ・大林 幹雄)

 ○…大谷は出場6試合連続安打で、この間は22打数10安打(打率・455)。苦手としていた左腕もこの間、13打数5安打(・385)と攻略している。最近15試合でも39打数17安打(・436)と固め打ち。8月以降の出場28試合で打率・364、10本塁打、28打点、6盗塁と各部門で数字を伸ばしており、日本選手初の「20本塁打&10盗塁」も視野に入ってきた。

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2018年9月10日のニュース