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大谷も完璧アーチ、データ即応のMLBで「カーブ」が打ち崩される?

3日のインディアンス戦1回2死二、三塁 右中間に1号3ランを放った大谷
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 カーブという球種はつい最近まで、投手からすれば「簡単にストライクを取れる」もしくは「一番本塁打されにくい球」として、極めて有効だったし、日本人大リーガーからも、そう聞いてきた。打者からすれば、1試合のうちで何球も来ることのないカーブ。特にメジャーリーグでは、打者がその球種にヤマを張ることは、よほどのことがないかぎりない…と思ってきた。

 動作解析やデータ分析が進み「カーブ」の有効性が数字上でも証明された。昨年、世界一となったアストロズがカーブの使い手を揃え、リーグ優勝決定シリーズでヤンキース相手に多投したことは有名な話だ。ア軍は「一番本塁打されにくい球種」として着目。1点を争う勝負どころで使って勝利を得た。

 だが、開幕前に「昨年席巻したカーブを今季は打者が打ち崩すかもしれない」との米メディアの記事を目にした。気になってデータ会社のサイトで検索して見ると、まだ開幕して各球団15試合前後だが、カーブについて、ストライクゾーンに来てスイングした数(見逃しストライクはのぞく)に対する本塁打率は約4・6%とあった。昨シーズン全体の倍近い確率だという。その予想記事の通り、兆候は出始めているのかもしれない。

 今でも記憶に新しいエンゼルスの大谷のメジャー初アーチ。2―2から6球目のカーブだった。低めの球だったが、しっかりとためて打ち返した。3球目に空振りしたが、暴投になっていた球種。1度軌道を見ただけですぐに対応した大谷は素晴らしいと感じたが、同時に、どこまでカーブが来ることをデータとして入っていたのだろうかとも思った。

 球種一つとっても、傾向があれば、すぐに対策が講じられるのがメジャーリーグである。その結果もすぐにデータとして反映され、次への一手となる。激流にも似た変化にブレることのないスケールと実力を持った選手しか生き残れないタフな世界だ。

 日本も各球団で動作解析システムなどを導入しデータ分析に本腰を入れるようになったが、分析の精密さ、解析力はまだまだ足りないと感じる。大谷の投打のハイパフォーマンスに心躍らせ、メジャー日本選手の奮闘を願う一方で、日米の差はどれだけ広がっているのかと不安にもなる。(記者コラム・倉橋 憲史)

[ 2018年4月18日 09:30 ]

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