阪神・高橋遥 G倒で“レジェンド超え”へ「思い切って挑戦していく」

[ 2018年4月18日 10:50 ]

キャッチボールで調整する高橋遥
Photo By スポニチ

 阪神のドラフト2位・高橋遥人投手(22)が伝説超えのG倒に挑む。初登板だった前回11日広島戦は7回無失点。次回登板は22日の巨人戦(甲子園)が予想され、7回1/3以上を零封すれば14イニング連続無失点の村山実を上回る偉業となる。3回2/3以上を零封ならドラフト制以降の球団最長記録で、阪神新人のデビューから2戦2勝も2リーグ制以降初。勢いに乗るルーキー左腕が、次々と快記録を打ち立てる。

 22歳の若虎が、歴史の扉に手をかけている。鮮烈な1軍デビューを飾った高橋遥が次は“レジェンド超え”に挑むことになった。

 「しっかり投げられるように準備したい。この間は出来すぎだったけど、とにかく腕を振るのがテーマ。次もそれがしっかりできるようにしたい」

 プロ初先発となった11日の広島戦では伸びのある直球で強力打線をねじ伏せ、7回2安打無失点。会心のプロ初勝利を挙げ、大きな戦力であることをアピールした。翌日に出場選手登録を抹消されたが、次回は22日の巨人戦での登板が濃厚。初体験となる伝統の一戦では宿敵をなで斬るだけでなく、快挙達成にも期待がかかる。

 球団の新人で初登板からの連続イニング無失点はドラフト制以降では、嶋田章弘の10回1/3が最長。さらに、巨人戦では7回1/3以上を零封すれば、レジェンド・村山実の14回も超える。広島戦では59年の村山実以来となる球団新人の甲子園での先発デビュー星を挙げたばかり。再び、偉大な先輩の名を掘り起こし、追い越していく快投を狙っている。

 さらに、新人がデビューから甲子園で2戦2勝すれば、球団史上初。本人は「(記録は)何も意識していない。ずっとやってきたことを、しっかりやるだけ」と、目の前のアウト1個を確実に奪って、地道にゼロを並べていく心意気だ。

 投げれば快記録が飛び出す左腕の味方になり得るのが、聖地を埋め尽くす虎党の声援だ。「1球、1球、歓声が聞こえてきて、すごい楽しかった。(甲子園に出場した)高校時代はあっという間だったけど、また立たせてもらってすごい投げやすかった。モチベーションは上がります」とプロでの初陣を振り返る声も力強い。

 「(巨人戦に投げることになれば)みんなすごい格上なんで。思い切って挑戦していきたい。(周囲の期待は)あんまり意識していない。こないだまで学生だったので、学生時代の気持ちを忘れず、目の前のバッターと勝負していきたい」

 17日は1軍本隊と離れ、鳴尾浜球場で投手指名練習に参加して精力的に汗を流した。無心で挑む真っ向勝負の先に偉業が待っている。 (遠藤 礼)

続きを表示

2018年4月18日のニュース