「ジョニデ似」ロッテ・オルモス2回零封 マリン級強風に対応

[ 2018年3月2日 05:30 ]

練習試合   ロッテ8―2楽天 ( 2018年3月1日    サンマリン宮崎 )

5回、好守を見せた平沢(右)を笑顔で迎えるオルモス
Photo By スポニチ

 ロッテの「ジョニデ似」左腕が開幕ローテーション入りに名乗りを上げた。新外国人エドガー・オルモス投手(27)が実戦初登板となる練習試合の楽天戦(サンマリン宮崎)で、2回を1安打無失点と好投した。本拠地・ZOZOマリンスタジアムを思わせる強風の中、対応力が光った。

 スコアボードが示した最大風速は19メートル。試合を6回で打ち切るほどの強風だった。そんな中でオルモスは「千葉も風が強いのは知っている。低めを意識できた」と、どこ吹く風の投球を見せた。

 4回から2番手で登板。「楽な気持ちで投げられた」と、まずはウィーラーを112キロの鋭いカーブで空振り三振させた。アマダーには左越え打を許したが、暴走があり、結果的には3者凡退。2イニング目も下位打線を3者凡退に仕留めた。

 ウエーブのかかった長い髪と顎ひげ、涼しげな瞳。米俳優ジョニー・デップ、それも映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」で演じた主役の海賊「ジャック・スパロウ」をほうふつさせる。球団は人気を見込み、公式ツイッターで「本日のオルモス様」の企画を立ち上げている。

 荒波が似合う左腕。海に近く、強風が吹くZOZOマリンと似た状況下で試したのは、習得中というスプリットだ。「6球ほど投げた。早いカウントで使っていけるようにしたい」。調整過程でも、低めに集める投球には効果的だった。宮崎と鹿児島にまたがる霧島山の新燃岳噴火の影響で灰が舞い、硫黄の臭いも漂った。悪条件を苦にしない助っ人に、井口監督は「(最速141キロの)スピードガンよりボールが来ている。(打者も)左右関係ないのが持ち味」と期待を高めた。

 石垣島キャンプ中にはインフルエンザにかかり、39・3度の高熱で寝込んだ。「自分の体じゃないようだったが、一から始めてよくここまで戻ってきた」。崖っ縁からの復活も映画のヒーローそのままだ。(君島 圭介)

続きを表示

2018年3月2日のニュース