広島・新井が1軍合流 豪快サク越え6発「あとは実戦で微調整」

[ 2018年3月2日 08:40 ]

声をあげながらノックをうける新井
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 広島・新井貴浩内野手(41)が1軍に合流した。1日にマツダスタジアムで再開された全体練習に参加し、打撃練習では42スイングで柵越え6本を放つなど調整段階を上げた。2年連続で沖縄2次キャンプには加わらず、日南の2軍組で入念に居残り調整。3、4日には佐賀と長崎での西武とのオープン戦に出場することも決まった。

 本拠地帰還を分岐点に“スイッチ”を切り替えた。春季キャンプ明け最初の全体練習に合わせて1軍に合流した新井は明らかに動きが違った。投内連係と内野ノック後のフリー打撃。序盤は従来通りミート中心に徹し、後半は少し力感を加えただけで面白いように打球が飛び始めた。

 30スイング目で最初の一発が出ると、そこから12球のうち柵越え5本を数えて豪快に打ち終えた。2日前の日南最終日も軽打でのスイング確認に努めていたことを思えば、調整を一段階上げたことは明白だ。

 「痛いところは全くないし、キャンプで順調に走り込みもウエートも振り込みもできた。ウエートは去年よりも今の方が上がっているからね」

 本隊が沖縄へ移った後も日南に残り、若手主体の2軍組に加わって体を鍛え抜いた。昨春に続く2年連続の行程だ。2月上旬に気温が上がらずスロー調整を強いられた心配も杞憂(きゆう)に終わり、「あとは実戦に入って微調整していくだけ」とオープン戦が本格化する3月を迎えた。

 今春実戦は2月11日の紅白戦で満員の観衆のために急きょ立った1打席だけ。ただ、シート打撃では打席を重ね、実戦の感覚も確かめてきた。3、4日の佐賀、長崎遠征への参加も決定。高1軍ヘッドコーチは「もちろん出るよ。頭(先発)からもある。DHは丸とか誠也もいるから守備にも就いてもらう」と説明した。

 1軍組とは約半月ぶりの再会。ウオーミングアップ中には13歳下の上本から「もっと声出せ!」と怒られた?ことをうれしそうに明かし「自信を付けて雰囲気が変わっていた。頼もしい」といたずらっぽく笑った。もちろん、実際に声を張り上げ、練習も盛り上げた。開幕まで1カ月弱。3・30を見据える視線に曇りはない。 (河合 洋介)

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2018年3月2日のニュース